芸能
Posted on 2020年05月05日 05:57

天才テリー伊藤対談「デヴィ夫人」(1)戦争と貧困の経験は神からのギフト

2020年05月05日 05:57

●ゲスト:デヴィ夫人(デヴィふじん) 本名ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ。1940年、東京都生まれ。59年、19歳の時に訪日中のインドネシア共和国独立の指導者・スカルノ大統領と出会い、同年11月ジャカルタで結婚。海外の国家元首の妻となった唯一の日本人となった。60年以降、日イ友好協会名誉会長に就任、両国の文化交流・親善に努める。70年6月、スカルノ大統領死去後はパリに拠点を移し、社交界で「東洋の真珠」とうたわれる。91年、ニューヨークに移住。UNEP(国連環境計画)の特別顧問として活躍。2000年以降は華麗な経歴と浮世離れした独特な存在感で、講演やテレビ出演などを中心に活躍中。

 鮮烈な美貌が「東洋の真珠」とうたわれたインドネシア・スカルノ元大統領夫人であり、その強烈なキャラクターや発言が大きな注目を集めるデヴィ夫人。幼少時の誓いから最愛の男性との別れ、そして衝撃のタレント転身のいきさつまで、余すことなく語り尽くした!

テリー デヴィ夫人は今80歳なんですよね。なのに、こんなにパワフルだなんて、ちょっとすごすぎませんか。

デヴィ ええ、まさに奇跡ですね(笑)。

テリー 体調も、まったく問題ないんですか。

デヴィ とにかく私ね、これまで病気をしている時間がまったくなかったんですよ。ずっと働きずくめで、勉強、努力のし続けなものですから。

テリー 倒れている暇がないという。

デヴィ 私にとって、病気になることは贅沢なことですから。年に一度は必ず人間ドックやガン検診に行ってますけど、いつも「どこも悪くない」と。「こんなに高齢だから、どこか悪いはずです」と調べ直してもらっても、やっぱり結果は同じでした。

テリー 病気が贅沢っていうのが、デヴィ夫人ならではの目線だなァ。バラエティー番組のデヴィ夫人しか知らない人も多いでしょうけど、実に波乱万丈な人生を歩んでいる方ですから。

デヴィ よく「デヴィ夫人ってラッキーね。きらびやかなドレスを着て、豪華な宝石を身につけて、今日はパリだ、ニューヨークだって人生を満喫して」って言われますけれど、とっても心外なんです。私は人の3倍勉強して、3倍働いて、3倍努力して、人の3分の1の睡眠でやってきましたから。今でもそうですよ。私自身がラッキーだと思うのは、戦争と貧しさの経験があることだけです。貧しさこそ、神から与えられたギフトですから。

テリー 半生を振り返った書籍「選ばれる女におなりなさい」(講談社)を読むと、特に戦中戦後の生活は大変だったみたいですね。

デヴィ ええ、戦争が終わって、疎開先から東京に戻ってきた時のこともよく覚えています。常磐線で上野駅に着いて、地下鉄で青山に向かうのですが、その際に地下道を通らなきゃならないんです。そこが今の上野からは想像もできないぐらい薄暗くて、浮浪者がいっぱい寝転がっていて臭いんですよ。

テリー あぁ‥‥。

デヴィ そこを通る時、私の着物の袖を引く人がいたんです。「キャーッ!」って声を出したら、それは私より小さい子で、「何かちょうだい」という感じで、こちらに手を出したんです。

テリー そんな光景を見ちゃったら、もう何も言えないですね。

デヴィ その経験から、もし自分を不幸だと感じたなら、自分よりさらに不幸な人のことを思えばいい、と考えるようになりました。この子にはもう親はいないだろうけど、私の家はまだ父と母が生きている。たとえ貧しくても、それはまだとても幸せなことなんだ、と。

テリー 貧しい生活の中、幼いデヴィ夫人はどんなことを考えていたんですか。

デヴィ 満天の星空を見上げて、「いつか外国に出て絶対、歴史に残る人物になるんだ」と思っていました。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク