社会
Posted on 2020年10月12日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<梅毒>「赤い斑点が出たら…避妊具の使用は必須」

2020年10月12日 05:55

「梅毒」が急増している。年代別に見ると、男性は40代から60歳以上まで多数いるので、まったく他人事とは言えない。

 国立感染症研究所のデータによると、1940年代に20万人超の患者数が報告されていたが、ペニシリンの普及により、03年には500人程度にまで減少。しかし、11年から増加に転じ、17年には年間報告数が5000人を超えている。増加原因は、出会い系アプリや外国人観光客との接触が挙げられるが、根拠はなく実際の原因は明らかになっていない。

 梅毒は「梅毒トレポネーマ」という病原体による感染症。口や性器などの粘膜から感染し、性的接触が主な感染経路となっている。

 感染すると、1~3カ月ほどで感染部位にしこりを感じるようになる。しかし、この段階では痛みはなく、自然に症状はなくなってしまうため、自覚症状がないまま他人にうつしてしまうケースが多い。

 進行すると、手のひらや足の裏、体全体などにうっすらと赤い斑点が出ることがあるが、アレルギーや風疹、麻疹などと間違えられやすい。全身炎症の影響で、発熱や関節痛、全身の倦怠感も感じるが、風邪症状とも近いだけに、なかなか気づかないのが現状なのだ。

 感染から3年ほど経過すると、ゴムのような弾力のあるできものが皮膚や筋肉、骨などにでき、さらに進むと血管や神経まで侵され、最悪の場合は死に至ることもある。

 それを回避するためにも初期段階で気づくことが重要だ。扁平に隆起したイボ「扁平コンジローマ」があり、性的接触など身に覚えのある場合には、医療機関で検査を受けたほうがいい。

 予防策としては、性行為には必ずコンドームを使うこと。多数と性的関係を持たず、パートナーは一人に限定することも重要だ。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月07日 06:30

    ゴールデンウィークが明けても再起の見通しが立たず、長すぎる空白期間を過ごしているのは、左内腹斜筋肉離れでリハビリ中のヤクルト・山田哲人内野手である。沖縄・浦添キャンプのシートノック中に脇腹の張りを訴え、戦線離脱。5月になっても打撃のひねり動...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク