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吉永小百合の「初披露」、吉高由里子は“顔合わせで脱ぎ始め…”/世紀の「バスト事件」(1)映画女優篇

 事件は銀幕の中でも外でも起きている! 大女優から新世代まで、映画評論家・秋本鉄次氏とともに、バスト騒動を振り返る。

「おっ母しゃん、恋しかぁ」

 九州・筑豊に生まれた伊吹信介は、亡き父の後妻であるタエの“生の胸”にむしゃぶりつく。五木寛之原作「青春の門」の映画化(75年、東宝)で、タエを吉永小百合が、信介を田中健が演じた。吉永は当時30歳になったばかりで、初めて自分を慰めるシーンを演じるなど、清純派からの脱皮に意欲的だった。

 田中は週刊アサヒ芸能のインタビューで、吉永の「生バスト」について、“美しい継母の生の胸にむしゃぶりつく”設定であるとして、「撮影では90日くらい一緒でしたし、ロケ先の旅館も皆が一緒に寝泊まりする。吉永さんにとって、胸に抱きつかれるというのは初めてだったと思いますが、特にイヤそうな感じではなかったですね」と話している。

 実は、このシーンは五木の原作にはなく、これが浦山桐郎監督と原作者の対立につながっていった。

 さて、スクリーンで衝撃をもたらした「爆裂バストの初披露」女優は誰か。

「かたせ梨乃の『極道の妻たち』(86年、東映)や高岡早紀の『忠臣蔵外伝四谷怪談』(94年、松竹)も、たしかに試写でどよめきが起きました」(秋本氏)

 ただ、秋本氏によれば、彼女たちが巨大なバストの持ち主であることは、「その形状から予測できていました」とも。

 秋本氏が意表を突かれたのは、アイドル女優だった早乙女愛(享年51)だ。山城新伍監督による“日活ロマン映画”「女猫」(83年、日活)が初脱ぎだったというが、「それまでボディラインを強調したこともなかった」ため、まさか、「あんなにロケット型の見事」なバストだったとは「驚き」だったという。

 同じく初脱ぎの衝撃で秋本氏がうなったのは、東映の専属女優で「トラック野郎」(75年)の初代マドンナにもなった中島ゆたかだった。「それまで清純な役どころが多く、彼女がクリスチャンだったこともあって」“彼女の純潔を処女を守る会”が結成されたほどだという。「ところが、菅原文太を相手に『横浜暗黒街マシンガンの竜』(76年、東映)で迫真の初カラミを見せたんです」といい、馬乗りの形で、中島が上になり、スレンダーなカラダからは想像もつかない豊かなバストぶりを披露。秋本氏によれば、映画を紹介する雑誌記事では“名前もバストもゆたかだった!”といった意味のフレーズが文字が躍ったそうだ。

 昭和の時代は、映画と女優の脱ぎシーンがセットになっていた。由美かおるの初脱ぎ作品となった「同棲時代」(73年、松竹)のバストトップがツンと上を向いたマッパのポスターが、貼ったそばから盗まれるという現象も起きている。東映で初めて成人映画専門の女優のような異名をとった池玲子や、スケバン映画で活躍した杉本美樹は、記者発表で脱ぎ姿になるのが「お約束でした」とか。また、東映や日活の脱ぎの作品にも数多く出た星まり子のデビュー曲のキャンペーンは前代未聞のアイデアで、当時500円のレコードを1枚買ったら握手、5枚でバストをタッチ、20枚でバストにキスという過激な特典。ただし、話題性ほどの売り上げとはならず、莫大な借金だけが残ったという。

 樋口可南子の「北斎漫画」(81年、松竹)は、巨大なタコの触手にバストの先端を吸われるポスターがインパクトを残した。また、高橋恵子が関根恵子だった時代の「朝やけの詩」(73年、東宝)のポスターは、森の中で北大路欣也とマッパで、向かい合っているというビジュアル。もちろん、若々しい高橋の美しいバストトップはクッキリと映っている。

 最後は爆裂バストではないものの、みずみずしい脱ぎ姿を披露した吉高由里子の場合はどうか。

「芥川賞作品を映画化した『蛇にピアス』(08年、ギャガ)では、蜷川幸雄監督との顔合わせで、いきなり服を脱ぎ出して『胸、そんなに大きくないけど見ますか?』って言ったんですよ」(秋本氏)という。さらに吉高からは、情交シーンについて、「本当に“本番”するものだと思っていました。しなくていいんですね」という発言が飛び出したというのだ。当時19歳のナチュラルな発言である。

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