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Posted on 2022年02月23日 17:58

日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/強力先行を味方に久米が楽々抜け出す

2022年02月23日 17:58

【「GIII高知」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人!】◎久米良/○野口裕史/▲菊池岳仁/△武田豊樹/志智俊夫/椎木尾拓哉/高橋築/島川将貴/佐々木豪/林大悟/岩谷拓麿/嵯峨昇喜郎

 S級入りして間もない新人選手は、まず、1次予選突破が目標になる。

 前週が全日本選抜のため「GIII高知」(2月26日【土】~3月1日【火】)にトップクラスの選手は見当たらないが、各地区にベテラン、中堅の追い込み選手と若手機動型がそろう。実力は伯仲しているだけに、波乱含みの4日間になりそうだ。

 主役は久米良が務める。予選スタートだった1月立川記念(【4】【2】【1】【6】)が光り、佐々木豪に島川将貴と、結束の固い四国勢は強力先行が目白押し。番手、あるいは3番手から楽々抜け出すとみた。

 対抗は野口裕史。体重100キロ前後の“重戦車”は誰にも先手を譲るつもりはない。高知は500バンクだが、丸くて直線が短い。逃げ切り逆転もある。

 あとは、先行力ある菊池岳仁と、実力者の武田豊樹を警戒する。

 1月から1班に昇班した岩谷拓磨は、立川記念で準決勝に出場したように着実に伸びてきている。まだ全国区とは言えないが、今回は野口、佐々木、菊池と名うての同型の胸を借りられる。師匠は吉岡稔真さん。印は回らなかったが、勝ち上がってもおかしくない。

 東日本勢では高橋築の動きがいい。イン粘りもできるようになり、戦法に幅が出てきた。今回はより上位を目指す試金石のシリーズになりそうだ。

【大穴この1車】塚本大樹(熊本・96期)。

 祖父から父で師匠の英美さん(引退)と続く、競輪一族の3代目は、そのDNAを脈々と受け継いでいる。穴党を喜ばせることが多く、静岡GPの9車立てFI(【1】落【3】)の2戦、続く1月立川記念3日目の3着で万車券を演出。高知では12月F1(【2】【3】【2】)で準決勝1万円超、決勝戦4万円。7月の高知記念初日1着も1万円超だった。ゴール前でいつの間にか姿を現す追い込み選手。二発は勝てる。

【狙い目の伏兵3人】

 117期の新人が1次予選突破のそろい踏みを演じる。1月に昇級した阿部将大(大分)は、ここまで4場所の初日が1着1回と2着2回。まくりが決まれば一気に突き抜ける。

 やはり今期が初のS級で、和歌山記念を【1】【5】【1】【5】と好走したのが橋本優己(岐阜)。その時にあげた2勝は若手らしからぬ巧みな位置取りからで、ラインでのワンツーを狙いたい。

 21歳の太田龍希(埼玉)は12月に特昇後、今回が初のGIII戦。父はGIを3度、GPも制した太田真一(A1)。初日の勝ちっぷりに注目する。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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