6月1日、日本ダービーが開催される。皐月賞はミュージアムマイルが断然人気クロワデュノールを破って一冠目を手に入れたが、果たして二冠達成なるか。週刊アサヒ芸能連載でおなじみのサンスポ・水戸正晴氏、競馬芸人・キャプテン渡辺氏、“バチコン姉さん”こと女優の田中道子氏が“激走馬”をあぶり出す。
水戸 キャプテン、結婚おめでとう。馬券も好調らしいな。
渡辺 ありがとうございます。ただ“結婚特需”は一瞬で終わりました。それより、みっちゃんでしょう。妊娠するとギャンブルに強くなるって言いません?
田中 今のところ、そうでもないですね(苦笑)。周りから「宝くじを買ったほうがいい」って勧められますけど、私はダービーを当てたい!
水戸 ちなみにご予定は?
田中 初夏です。実は今日が産休前の最後の仕事で、お二方の話を参考に、堅い軸馬プラス紐で穴馬を何点か決めようと思ってます。
水戸 ではまず、皐月賞組からいこうか。1番人気に支持されたクロワデュノールは2着に敗れたけど、やっぱり能力は高いと思う。
渡辺 好位から外を回す強気の“横綱相撲”でしたけど、最後は苦しくなったという印象ですね。
田中 ただ、先行した馬たちはみんな2ケタ着順に終わった中、唯一馬券に絡みましたよね。そのあたりを含めて強い競馬だったとみるのか、何かもの足りない部分があったのか。
渡辺 結果論だけど、過剰人気だったのかな。勝ったミュージアムマイルに1馬身半差だから完敗と言っていい。とはいえ、能力は示しましたし、今回も連は外さないとみています。
水戸 東京は2戦2勝。父はキタサンブラックで、母のライジングクロスは英・愛オークスで②③着している。文句なく距離が延びていいタイプだけに、皐月賞組では1番だろう。
田中 ミュージアムマイルが並ぶ間もなく差し切ったのが衝撃的で、かなり強い競馬に見えましたけど、ここではクロワデュノールのほうを上に取られますか。
水戸 私はそう思う。
渡辺 これまで強い馬を負かすのは逃げ馬だと思っていたけど、この春に学んだことは「強い馬を負かすのは逃げ馬か、モレイラ」。
田中 確かに(笑)。ただ今回、ミュージアムマイルの鞍上はレーン騎手に替わりますよね。皐月賞のような競馬を再現できますか。
水戸 直線の長い府中は仕掛けどころが難しいんじゃないかな。この一族にはマイルCSを勝ったシンコウラブリイもいるんだけど、これまでGⅠで突き抜けるような馬が少なかった。それに一瞬の脚を使う競馬が合っていると思うから、重い印は打ちづらい。
渡辺 そもそもテン乗りというのが気になります。レーン騎手は23年のタスティエーラで実績はありますけど、テン乗りでの優勝は69年ぶりでした。頭で狙いたいかとなると。配当的な妙味も少なそうですしね。
田中 だからといって、2頭とも消すのは怖いですよね。他にテン乗りは、エムズ(戸崎)、カラマティアノス(浜中)、サトノシャイニング(武豊)、ショウヘイ(ルメール)、ファウストラーゼン(Mデムーロ)あたりですけど、この中ではサトノが気になっています。皐月賞は16番枠から終始、外目で運ぶ形になりましたけど、クロワデュノールとはコンマ1秒差の5着。悲観する内容ではなかったと思います。
水戸 5代母はブリーダーズCディスタフなどGⅠで3勝を挙げているし、レースぶりや血統から軽視はできないな。
水戸正晴:サンケイスポーツ記者。競馬記者歴は51年目。昨年の「有馬記念座談会」では、10番人気のシャフリヤールを本命視して馬連2万470円を★◎でズバリ。週刊アサヒ芸能「『絶対万券』論」を執筆中。
田中道子:女優。競馬歴は10年目。大穴党の豪快な馬券術で“バチコン姉さん”の異名を持つ。昨年4月にJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚。現在、妊娠中で初夏に出産を予定している。
キャプテン渡辺:ピン芸人。競馬歴は30年目。点数を絞った買い目が好評。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演する他、ユーチューブ「くず競馬チャンネル」(毎週土曜)では、日曜の重賞予想を配信中。