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日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/新田が圧巻の走りで突き抜ける!

【「FI京王閣」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人!】◎新田祐大/○眞杉匠/▲根田空史/△和田健太郎/小林大介/萩原孝之/大槻寛徳/大森慶一/近藤隆司/河村雅章/鈴木庸之/松谷秀幸

 失格も覚悟しているのが、ラインの番手で戦う追い込み選手である。

 ナイターで行われる「FI京王閣」(4月1日【金】~3日【日】)は、GI級の実力者が中心になる。高配当が期待できるのは、2班選手による戦いになりそうだ。

 新田祐大にはステージが違いすぎて、取りこぼしは許されない。その後ろは北日本ラインで大槻寛徳─大森慶一が固め、7車立ては後手を踏んでも5番手。圧巻のパフォーマンスで突き抜ける。

 逆転候補は、売り出し中の眞杉匠しか見当たらない。宇都宮ウィナーズCは初日快勝のあと、大きな着を並べさせられたのはいい薬になった。ここは徹底先行で新田にどこまで抵抗できるかだろう。

 あとは手厚い布陣の南関の先頭を走る根田空史と、その番手につける和田健太郎の2、3着とみた。

 地元ファンの声援を一身に浴びるのが東京勢ただ1人の1班、河村雅章だ。前走の大垣記念(【1】【3】【8】【5】)で準決勝に乗っているように、GIIIでよく好走している。眞杉の後位を主張して見せ場は作る。

 松谷秀幸は昨年12月の松山記念決勝戦5着と立川の優勝が光る。南関の3番手を回るが、京王閣は外バンクが伸びる。印は回らなかったものの、巧みなコース取りで上位に食い込むシーンもありそうだ。

【大穴この1車】

 中田健太(埼玉・99期)。

 ラインの先行をがっちりガード、失格も恐れぬ追い込み選手は穴党の強い味方でもある。1月大宮記念(【2】【9】失欠)初日が4万8140円。それから1カ月半後、落車負傷明けだった前々走の宇都宮(【2】【6】失)初日は5万9140円。昨年の11月から12月にかけても4本の万車券を演出しており、1着が1回あるが、そのほかは2着だった。失格しないことを祈りながら筋違いの2着流しだ。

【狙い目の伏兵3人】

 1期半年でS級に返り咲いた吉田昌司(茨城・111期)が着実に力をつけてきた。兄の拓矢(SS)、弟の有希(S2)の活躍は何よりの発奮材料。予選は突破できる。

 佐藤一伸(福島・94期)は、昨年12月の佐世保と1月豊橋の両記念で準決勝に進出。自在性が身についてきているだけに、上位陣に食い下がるシーンもあるのではないか。

 嵯峨昇喜郎(青森・113期)の低迷は、勝ちを意識してまくり頼りになっていることに尽きる。逃げて快勝劇を演じるようなら、自信を取り戻せるはずだ。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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