芸能

ボクシング・井上尚弥「圧倒的KO劇」に立ちはだかった「伏兵・長渕剛」の賛否

 6月7日のさいたまスーパーアリーナで、井上尚弥は圧倒的強さを見せ、ノニト・ドネアを2回1分24秒TKOで下して、日本人初の3団体統一世界王者となった。

 この試合は地上波テレビで放送せず、動画配信サービスのアマゾンプライムビデオが月会費500円で独占生配信した。

 試合は有料でも価値のある内容だったが、気になったのは合間に流れる、トレーニング機器「SIXPAD」のCMだ。歌手の長渕剛がトレーニングするCMで、SNSでは試合直後から「井上の試合より長渕のCMの方が長かった」「井上より長渕の方が強いのでは」「井上の次戦は長渕か?」「井上の後にオッサンの筋肉は見たくない」などの投稿が相次いだ。

 有料配信でのCMは他の動画配信サービスでも流れており「視聴料を払っているのに、なぜCMを見ないといけないのか」という声も出ていた。

 確かに日本の地上波で「有料」であるNHKはCMを放映していない。YouTubeは料金を払い「プレミアム」になればCMを飛ばすことができる。

 有料配信でのCM放送は今後、議論になる可能性はあるが、この試合を独占放送できたアマゾンは笑顔を隠せないだろう。

 国内でのボクシングライブ配信は、今年4月の村田諒太VSゲンナジー・ゴロフキンの世界ミドル級王座統一戦に続き2回目。村田VSゴロフキン戦も話題となり、多くの人が視聴した。井上VSドネア戦もボクシングの激しさが伝わる試合で、「長渕CM」という思わぬ「伏兵」こそ現れたが、アマゾンはスポーツライブ配信で実績を作った。

 井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は6月3日付の朝日新聞で「地上波の放映権料に頼る今までの枠組みだと『億』を超える報酬は難しかった。動画配信事業者の登場で、天井が取れた。突き抜けたね」と語っている。

 村田とゴロフキンの報酬総額は20億円超だったという。井上VSドネア戦は2019年11月にも同じ場所で行われ、この時はフジテレビが生中継。井上の報酬は1億円だったが、今回は倍増の2億1000万円と言われている。

 国内スポーツも、地上波テレビ局が「お呼びでない」時代になりそうだ。

(健田ミナミ)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
5
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」