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統一教はもちろん、韓国内でも宗教団体としての顔を持っている。
「韓国は国民の4割がキリスト教系。アジア最大のキリスト教国ですが、その中では目立たない存在です。反対に一般のキリスト教徒からは、教祖・文鮮明がキリストの生まれ変わりという教義が邪教視されています。現地では“サイビ(ニセモノ)宗教”として相手にされておらず、信者も増やせない状況です」(黒田氏)
こと宗教界においては、色眼鏡で見られる異端の少数派教団というのだ。
五味氏も、宗教団体としてはマイナーな宗教だと念押しして、
「今年の春、地元ローカル局が、統一教タウンでの観光開発は自然破壊だと取り上げたことがあったが、韓国内での話題はその程度にすぎず、地味な存在です。ところが、8月30日、現地キー局のMBC放送の報道番組が日本での旧統一教会の悪徳献金の実態を取り上げたのです」
その番組は「安倍、銃撃犯、そして統一教」と題し、安倍晋三元総理、銃撃事件と旧統一教会の関係、そして借金を重ね、破産するまで献金させる教団の黒い体質を詳細に取り上げるものだった。黒田氏が後を引き取る。
「おそらく韓国の一般庶民は、このMBCの番組で初めて日本で集められた献金が統一教グループの企業に回っていることを知ったのだと思います。しかし、あえて言えば、韓国市民が日本での献金問題を知ったところで、統一教を批判することはないのです。韓国のカネが日本に流れたわけではない、むしろ反対に日本のカネが韓国に入っているわけですから、問題がないのです」
やはり、韓国を植民地にした日本人に対して、贖罪を求める特有の意識が強く働いているのだろうか。
五味氏もこれには同意見だ。
「統一教問題は、韓国では報じられることが少ない。やはり根底には『日本人のカネだから』と考える人が多いのでしょう。それに、マインドコントロールされたとはいえ、自分から進んで行った献金です。どうして日本でそんなに騒いでいるのか、という感じなのかもしれません」
放送翌日、MBC局前に4000人の信者が大規模デモを繰り広げる事態となった。それでも、デモが日常茶飯事の韓国では大きな話題とはならず、半ば黙殺されたという。
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