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Posted on 2022年11月24日 17:58

日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」盟友・古性とのタッグで脇本が勝つ

2022年11月24日 17:58

「小倉競輪祭」◎脇本雄太/○郡司浩平/▲松浦悠士/△平原康多/佐藤慎太郎/守澤太志/古性優作/清水裕友/吉田拓矢/荒井崇博/新田祐大/山田康平

 わずかでもチャンスがあれば、走ってみたいのがグランプリである。

 今年のGI最終戦「小倉競輪祭」(11月22日【火】~27日【日】)は、ナイターで行われる6日間の長丁場。ここで来年のSS班9人が決まることになるが、その話題さえかすむような、断然の主役がいる。

 それは歴代屈指のスピードスター・脇本雄太だ。長期欠場があり、2戦しか出場できなかったダービーとオールスターのGI戦をどちらも制覇。ここも盟友の古性優作とのタッグで競輪祭を初制覇するとみた。次の目標は平塚GPだ。

 郡司浩平が総力戦で脇本に抵抗する。前走の防府記念決勝戦で落車負傷したが、2週間余りあれば影響はない。たとえ単騎でも先まくりにかける。あとは大舞台に強い松浦悠士と平原康多を警戒する。

 九州のベテラン、荒井崇博が「チャンスがあればグランプリを味わってみたい」と、遠慮がちに狙っている。08年に初代のSS班18人に入ったが、グランプリは出走できなかった。今年はダービー6着と宮記念杯4着があり、まくり脚は健在。同県の後輩、山田庸平とともに勝ち上がれば、地元ファンの大声援をパワーに変える。

【大穴この1車】

 和田圭(宮城・92期)。

 GI4場所で万車券に絡まなかったのは1場所だけ。親王牌の初日2着が3万6700円。宮記念杯では初戦と最終日のどちらも1万円超。ダービーは2走目1着が2万円超、4走目2着では9万円超を演出した。そして強力にプッシュする根拠が、準決勝に乗った昨年の競輪祭(〈1〉〈4〉〈2〉〈7〉〈4〉)。初日1着が4万8950円、3走目2着は1万円超だった。東北の差し巧者で今年も2発はある。

【狙い目の伏兵3人】

 松岡辰泰(熊本・117期)は、GIIIで3場所連続決勝戦に乗り、補充の宮記念杯で〈9〉〈2〉〈1〉。予選は突破できる。

 大器と評判の犬伏湧也(徳島・119期)が、いよいよその本領を発揮する。すでにトップクラスとは対戦済み。ここと同じナイターでは、7月玉野サマーナイトで〈1〉〈3〉〈6〉と好走している。十両から入幕がかかるシリーズになる。

 スピードタイプの菊池岳仁(長野・117期)に、ドームバンクは合っている。主導権を取れば簡単には崩れない。

「ガールズGPリトライアルA」は、新女王候補の佐藤水菜が圧勝するとみた。「同B」は激戦だが、児玉碧衣が底力で勝ちきる。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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