スポーツ

原監督「ソフト・松田宣浩を獲得」でわかった来季の戦力補強「屈辱の舞台裏」

 プロ野球セ・リーグで今季5年ぶりBクラス5位という成績に終わった巨人が、オフでもパッとしない。

 これまで、巨人は優勝ができなかったシーズンオフは豊富な資金力にモノを言わせた「FA補強」を行ってきた。これまでの例からすれば今オフも同様の大型補強がなされてもおかしくはない。原監督も当初は意欲満々で、10月下旬に巨人OB岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア」にゲスト出演した際は、戦力補強についてこう語っていたほどだ。

「今までほとんどお金を使っていないから、今年は少し戦力補強という点で、少々貯金もあるようなので、使ってくれるということです。楽しみです」

 そんな中、いちばんの狙いは西武の森友哉だった。ところが森は、早々に4年18億円という条件を提示したオリックスへの移籍を決めてしまった。巨人担当記者が語る。

「あれには驚きました。巨人は森の一本釣りで相当な条件を用意していましたからね。しかも、FA移籍で獲得した選手は引退後もコーチ契約を付けるなど、『終身雇用』を約束するのがお決まりの交渉戦術で、最も条件が良かったはず。それにもかかわらず、森は交渉の席を1回も設けなかった。過去にこんな屈辱的な形で巨人がフラれるパターンはありませんでした」

 想定外の展開に慌てて獲得したのが、ソフトバンクの松田宣浩だった。原監督はFA宣言選手への直接交渉が解禁となる前日(11月10日)、巨人の公式インスタグラムで、「近いうちにかなりのベテラン選手を獲得する」などと異例の発信をしていたが、これにはソフトバンクの王貞治会長の「アシスト」があった。

「ソフトバンクの中で松田は早々に来季の構想から外れていた。ただ、大黒柱としてチームを引っ張ってきた最大の功労者でもある。本人が現役続行を希望したこともあり、王会長が巨人への橋渡しをしたんです」(別の巨人担当記者)

 松田の獲得は、実は森を獲得できなかった巨人にとっては願ってもない話だった。ただ、広島から出戻りで巨人入りした長野久義と合わせ、現時点で目立った日本人の新加入はピークを過ぎた選手のみ。

 シーズンと同じくオフの戦力補強もボロボロの巨人には、これまでにない危機感が蔓延している。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    悩める男性を2人が全力応援!YouTube番組「オトナの保健室」がいま話題に

    Sponsored
    249165

    30代後半あたりから悩む男性が急増するというAGA(男性型脱毛症)。「数年前の自分の写真と比べて生え際が後退している」、「風呂上りにドライヤーをかけると頭皮の見え具合がハンパない」など、気付くきっかけはさまざまだが、一度気になり始めると普段…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

    1800万円VS100万円の戦い!JRA阪神ジュベナイルフィリーズに下剋上あり?

    Sponsored
    237214

    ◆男なら誰もが羨む話だが…競馬の面白いお金の話がある。それが種付け料だ。かつて産駒が数億円単位で売れていたディープインパクトの場合、1回の種付け料が4000万円に達したことがある。1度の種付けが家やマンションと同じ価値というのだから、リスク…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , |

    “JRA有馬記念VS年末ドリームジャンボ”一攫千金を叶えるならどっちが現実的?

    Sponsored
    239326

    ◆年末の風物詩である有馬記念師走となれば誰もが一攫千金を夢見る。その対象は大きく分けて2つ、JRAの有馬記念(G1)と年末ドリームジャンボ宝くじだ。馬券は実力次第で的中を手繰り寄せることができる一方、宝くじは完全な運任せ。まったく対極にある…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
降格人事の舞台裏…巨人・原辰徳監督が「桑田真澄ファーム総監督」の功績をバッサリ斬り捨てた
2
阪神・佐藤輝明に大物OBが断言した岡本和真・村上宗隆との「決定的な違い」
3
3.31開幕戦から「なおエ」のエンゼルスに槙原寛己が「大谷翔平の心が折れてしまう」の苦言
4
プロ野球12球団「時限爆弾男」カウントダウン〈セ界大恐慌〉(1)巨人・菅野が「自己申告違和感」の謎
5
京都で花見旅行パニック!地元住民が頭を抱える「オーバーツーリズム」ひどい現場