芸能

「タイタニック」再上映大ヒットでもセリーヌ・ディオンを苦しめる「全身硬直」の難病

 平日の上映回でも満席。今、世界中で最もチケットが取れない映画、それが「タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター」だ。

 2月10日から2週間限定で全世界公開されており、97年の上映当時は生まれていなかった若いカップルから、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの体温を感じるラブシーンにドキドキした中高年まで、幅広い年代層の観客を集めている。リマスター版の公開で、世界興行成績ランキング1位の「アバター」、2位「アベンジャーズ」と順位が逆転する期待も高まっている。

 そんなお祭りムードの一方で、映画のラストシーンを盛り上げたテーマソング「My Heart Will Go On タイタニック愛のテーマ」を歌ったカナダ出身の歌姫セリーヌ・ディオンが引退の危機に瀕している。

 セリーヌは今月から、日本を含めた2年間に及ぶワールドツアーを予定していたが、昨年末に「全身が痙攣を起こす難病」であることを公表。23年春のヨーロッパツアーを延期すると明らかにした。セリーヌは自身のSNSで、

「最近、スティッフパーソン症候群という、非常に稀な神経難病と診断されました。この疾患は100万人に1人の割合で発症するもので、私は素晴らしい医師団に支えられています。回復のためにセラピストと毎日、できうることを努力しています」

 そんな悲痛なメッセージを公開したのだ。

「セリーヌはかつて、まだ診断名がつかなかった喉の痙攣で、14年の5度目の来日公演となるワールドツアーを中止しました。その後、治療に専念していましたが、16年1月には最愛の夫、その2日後に実弟と死別するなど、立て続けに悲劇に見舞われています」(音楽関係者)

 スティッフパーソン症候群は、脳と脊髄の神経回路に障害をもたらす難病で、日本では「全身硬直症」とも呼ばれている。その名の通り全身の筋肉が硬直し、歩行や声を出すのも困難になる。女性、特に自己免疫疾患やガン闘病中の患者が発症する頻度が高い。患者からは神経伝達物質GABAの合成を阻害する自己抗体が見つかるため、難治性の自己免疫疾患とみられているのだ。

 進行すると呼吸や心臓が止まり、突然死を引き起こす。ステロイドや抗痙攣薬などを投与するのみで、決定的な治療法はなく、セリーヌ自身が明かしたように患者数が少ないため、日本ではまだ国の難病指定もされていない。

 精神的ストレスで病状が悪化、また音を聞くだけで全身痙攣発作が起こる。歌姫セリーヌにとっては絶望的な病魔であるが、それでも、

「歌うことは私の人生の全てであり、自分が最も愛していることです。皆さんに会うために、治療に専念します」

 と、世界中のファンとの再会を誓っている。

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