政治

高市早苗が放送法「内部文書追及」の標的になったのは旧郵政省の「怨念」のせい

 立憲民主党の小西洋之氏が3月3日の参院予算委員会で、放送法の「政治的公平」に関する、総務省作成とされる「内部文書」を持ち出し、安倍晋三政権当時に総務相だった高市早苗経済安全保障担当相を追及した。

 高市氏は自身の言動に関する記述を「捏造文書だ」と断じ、事実なら議員を辞職するとまで言い切った。高市氏が「標的」となるのには理由がある。

 旧郵政省にはOBたちが後輩の天下りを支援する「郵政一家」と呼ばれる、非公式の互助会があるとされる。そこにメスを入れたのが高市氏で、「郵政一家」から見れば、天敵ともいえる存在だからだ。

 両者の対立がピークに達したのは、令和元年12月。総務相だった高市氏は、かんぽ生命保険の不適切な販売をめぐる問題で、当時の鈴木茂樹事務次官から日本郵政の鈴木康雄上級副社長に行政処分の検討状況の情報が漏れたとして、更迭した。鈴木茂樹氏は通常なら次官は出席しない処分検討会議に同席し、郵政省の先輩である鈴木副社長に処分の見通しをこっそり伝達していた。

 鈴木副社長は「郵政のドン」と呼ばれ、NHKがかんぽ不正問題を報じた際、NHKを監督する総務省OBであることを強調し、NHKへの抗議活動を主導。NHKの取材手法について「まるで暴力団と一緒。(人を)殴っておいて、これ以上殴ってほしくないならやめたるわ。俺の言うことを聞け、ってバカじゃねぇの」と発言し、話題となった人物だ。

 高市氏によって2人とも辞任に追い込まれた怨念が、旧郵政省OBには残っているという。文書の出所は不明だが、総務省内には鈴木康雄氏の存在を思い浮かべる職員は少なくない。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
おにぎり1000円に弁当1万円だって…関西国際空港「超インバウンド価格」露骨なつり上げに悲鳴!
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
挫折の末に大谷翔平の妻になった「バスケ元日本代表」真美子夫人のアスリート人生
4
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
5
清原和博の長男「ドラフト指名候補」で中日・日本ハム・ヤクルト・西武が絶賛獲得調査中