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記事全文を読む→中国「スパイ罪」で日本人拘束は「臓器ヤミ移植」暴露に怯える中国の「逆スパイ行為」だった
中国でアステラス製薬の社員が拘束された問題で、同社のグローバル製品の免疫抑制剤「プログラフ」との関係が取り沙汰されている。
この薬は臓器移植後の拒絶反応を抑制する効果があるとされている。欧米の人権団体は、中国で拘束されたウイグル人などが移植用臓器の摘出対象になっている可能性が高いと中国を非難しており、公安関係者は、
「この薬の存在が移植数の実態把握に使われているとみて、中国側は神経をとがらせている」
中国外務省報道官は男性の拘束理由について「スパイ活動に従事し、中国の反スパイ法などに違反した疑いがある」と説明している。だが、先の公安関係者によれば、
「一般のサラリーマンがスパイ活動に従事したというのは考えづらい。この男性は20年の中国勤務経験があり、そのようなリスクを冒すことはまずしない。『スパイ罪』というよりも、帰国直前の男性から情報を聞き出す『逆スパイ』が狙いではないか」
「プログラフ」はアステラス製薬が創製し、約100の国と地域で販売。同社が「世界の移植医療に大きく貢献している」とPRするように、中国でも使用されている。
「薬の使用頻度を見れば、ある病院でどの程度の移植が行われたかが把握できる。中国の臓器移植の実態を知りたい欧米としては、これに目を付けないはずはない」(前出・公安関係者)
欧米の人権団体幹部が米紙ウォールストリート・ジャーナルに寄稿したところによると、中国の病院では年間6万から10万件の臓器移植が行われているとみられる。囚人の臓器利用はやめたという中、拘束したウイグル人らから無理やり臓器を摘出している可能性が高いと、人権団体幹部は指摘するのだ。
拘束は林芳正外相が今週末に訪中する直前に行われた。日本の外相による訪中は、3年3カ月ぶりとなる。中国側としては、台湾の蔡英文総統の訪米などでアメリカとの対立が増す中、日本とは関係改善を図りたいところ。それにはこのアステラス製薬社員の早期解放が、最大の焦点となる。「親中派」と言われてきた林外相としても、邦人を救出できるか正念場である。
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