スポーツ
Posted on 2023年04月04日 09:58

日本馬が凱旋門賞で勝てない原因は「特殊な馬場整備と馬産」にあった/日本馬「海外遠征」のヤバすぎる波紋(番外編)

2023年04月04日 09:58

 毎年10月にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる「凱旋門賞」(G1、芝2400メートル)には、69年のスピードシンボリによる初参戦以降、「欧州最高峰」とも「世界最高峰」とも言われる頂上決戦での栄冠を目指して、JRA(日本中央競馬会)所属のスターホースが数多く挑戦してきたが、日本馬の優勝はまだ一度もない。

 これまでに参戦した日本馬の最高着順を見ると、99年のエルコンドルパサー、10年のナカヤマフェスタ、12年のオルフェーヴルの「2着」が精一杯。昨年の日本ダービーを鬼脚で制したドウデュースは19着と大敗し、その激走の反動が出たのか、今年3月のドバイターフでは、左前肢跛行による出走取消に追い込まれている。

 過去33頭もの名だたる有力馬が挑戦しながら、なぜ日本馬は凱旋門賞を獲ることができないのか。「凱旋門賞は欧州馬しか勝てないことになっている」との陰謀論も渦巻く中、実はその「根本原因」として指摘されているのが「JRA」と「馬産」なのである。

「JRAは『スピード』と『キレ』をキーコンセプトに、馬場整備を行ってきました。その象徴とされているのが3歳王者、否、種牡馬としての生涯価値を決する日本ダービーです。事実、同レースが行われる東京競馬場の馬場、とりわけダービーデーの馬場は、スピードとキレがなければ勝てないように仕上げられてきました」(競馬関係者)

 しかも、スピードとキレに特化した馬場整備の一大方針は、一部の生産者の思惑とも見事に一致するものだった。さる馬産地関係者が、次のように明かす。

「例えば、稀代の名馬ディープインパクトとその産駒は、まさにスピードとキレを武器に黄金時代を築きました。『鶏が先か』『卵が先か』はわかりませんが、要するにJRAと一部の生産者が呼吸を合わせる形で、世界に例を見ない超高速馬場が整備されるとともに、超高速馬場を見据えた馬産が行われてきたのです」

 ところが、凱旋門賞が行われるパリロンシャン競馬場の馬場は、スピードとキレとは真逆の「重厚な馬場」であり、同レースを制した歴代欧州馬の血統もまた、スピードとキレとは真逆の「重厚な血脈」なのである。

 世界の名手と言われる武豊はかつて「メジロマックイーンなら、凱旋門賞を勝てたはず」とのホンネを漏らしたことがある。この述懐は、メジロ牧場が育んだ重厚な血脈を持ち、重厚な馬場を得意とするマックイーンなら…ということだったのではないか。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年06月05日 11:00

    日本テレビの長寿演芸番組「笑点」の公式Xが、現メンバーの集合写真とともに〈【お知らせ】笑点がついに…重大発表6月7日(日)夕方5時30分から放送〉と6月4日に投稿した。1966年放送開始、今年で60周年を迎えたばかりの看板番組の「ついに」で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年06月11日 11:45

    プロ野球の元スター選手の息子が、詐欺容疑で逮捕された。事件としてはそれだけの話かもしれない。ただ、引っかかったのは事件そのものより、父親の仕事にまで響いたことだ。中日、オリックス、楽天で活躍し、引退後は解説者として親しまれてきた山崎武司氏で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月11日 20:30

    名物演芸番組「笑点」(日本テレビ系)が「テレビコメディーパネル番組(週間)の最長放送」としてギネス世界記録に認定されたと発表したのは、6月7日の放送だった。2016年から6代目司会を務める春風亭昇太は「この番組を紡いできてくれた先輩たちに感...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク