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記事全文を読む→「あまちゃん」出演俳優で岩手三陸の方言が最もうまかったのは誰か? 地元民が選んだのは…
NHK BSプレミアムで再放送中の「あまちゃん」で、2013年の流行語に選ばれたのが「じぇじぇじぇ」だった。驚いた時に発することになっているが、実はこれ、脚本を担当した宮藤官九郎の造語である。
東日本大震災でよく聞かれるようになった「津波てんでんこ」という言葉も、三陸地方で昔から使われていたことはなく、1990年に三陸の田老町(現・宮古市)で開催された第1回全国沿岸市町村津波サミットで、津波災害研究者の山下文男氏が、津波がきたらいち早く逃げることを「津波てんでんこ」と提唱した造語だった。
「『じぇじぇじぇ』なんて、聞いたこともありません。年配の方が『ざ』とか『ざざっ』と驚いた時に言うことはありますけど。まぁでも、驚いた時の感嘆詞とすれば、許容範囲じゃないですか」(岩手県久慈市役所の元職員)
北海道に次ぐ面積の岩手県であるから、地域によってアクセントや方言が異なってくるのは当たり前であるが、内陸と三陸は明らかにアクセントが違い、三陸でも県南の大船渡以南は気仙語と呼ばれる独特のアクセントになる。
一説によると、山に阻まれて交通の便が悪かった三陸と内陸の交流は少なく、海上交通で房州(千葉県)あたりとの影響が大きかった。「~だべ」「~だっぺ」という語尾は、房州の影響だとされている。
つまり「あまちゃん」の舞台となっている、架空の北三陸市がある久慈市は三陸言葉であって、明らかに盛岡や花巻などがある内陸地方の言葉とは異なっている。
「テレビを見ていて、役者さんが喋る言葉に違和感を持つことは少なくなかったです。『あんな喋りはしないぞ』という感覚です。市内の知人たちも同じような意見でした。方言指導をしているのが盛岡の方なのが、失敗ではないかなと噂していました」(久慈市内の50代主婦)
確かに方言指導をしているのは盛岡出身の2人であり、三陸地方の方言に精通しているとはとても思えなかった。
「それでも上手い役者さんもいて、さすがだと思ったこともあります」(前出・50代主婦)
そこで、この主婦に頼んで「あまちゃん」を見ていた知人ら8人に、上手い役者を挙げてもらった。選者の年齢は50代以上で、男性も含まれる。
「誰もが挙げたのは、宮本信子さんですかね。盛岡を舞台にした朝ドラ『どんど晴れ』にも出演していたから、言葉に慣れていたのかもしれませんが、喋りの間が実に上手いと思います。渡辺えりさんは山形市の生まれ育ちですから、慣れているのでしょうが、最も上手かったのは吹越満さんで間違いありません。素で喋っているっていうか、方言がしみ込んでいるんでしょう」(前出・50代主婦)
吹越は青森県上北郡東北町出身であり、江戸時代は南部藩の地域であった。青森県は津軽と南部に分かれており、言葉も全く違うし、雪の多い津軽と比較して、三陸地方の八戸市などは積雪が少ない。
吹越は役者として演じていたのだろうが、自分がネイティブな喋りをできる喜びすら、視聴者が感じてしまうほどの怪演だった。
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