芸能

伊東四朗も覚悟した!美空ひばり・石原裕次郎・東八郎・有賀さつき・中島らも…芸能界「52歳の死」はなぜこんなにも多いのか

「私はね、52歳で死ぬんだと思っていたから、52歳になった時が怖かったですよ」

 伊東四朗がこんなことを語ったのは今年4月、「親父・熱愛(オヤジ・パッション)」(文化放送)でのことだった。伊東、ラジオの帝王・吉田照美、水谷加奈アナの掛け合いで26年間続く人気番組だ。この日は東MAXこと東貴博がゲスト出演したが、伊東は東MAXの父親・東八郎とは旧知の仲であり、何度も一緒にゴルフをしたと明かすと、

「52歳の若さですよ。まさか亡くなるとは全く思いませんでした。ショックでしたよ。三波伸介さんも同じ52歳で亡くなりましたからねぇ。だから私も52歳になったらあとを追うんだ…そのように思っていました」

 東八郎は脳出血で、52歳の時に亡くなった。

「その時、18歳でした。オレも52歳になったんです」

 と東MAX。

 伊東は三波と「てんぷくトリオ」で組んで人気を博した。NHK「満点パパ」の司会を務めていた三波は1982年12月8日に、52歳で亡くなっている。

「なんで私が仲の良かった八ちゃん(東)や伸介(三波)さんが52歳で亡くなるのか、不思議でしょ。その他に石原裕次郎さん、そして美空ひばりさんも52歳で亡くなっているんですから」

 伊東が52歳での死を意識していた、というのも納得できるだろう。裕次郎は87年7月、ひばりは89年6月に、確かに52歳の若さで亡くなっている。昭和を代表する大スターが同じ52歳で他界する。これは何かの因縁なのだろうか。

 52歳で亡くなった有名人を調べてみた。小説・エッセイストの中島らも、「夕暮れ時はさびしそう」などの作詞・作曲をしたNSPの天野滋、「別れても好きな人」を歌ったシルヴィア、「ドカベン」のモデルと言われた元南海ホークス・香川伸行、フジテレビアナウンサーの有賀さつき…。

 伊東は子供の時から可愛がっていた東MAXが安めぐみと結婚式を挙げた際、祝辞を述べたことも明かした。

「八ちゃん、まだ来ないの? 貴博の結婚式だというのに、相当な遅刻ですよ。ああ、来た。八ちゃん、そこに座って。なぁ~、息子も立派になって。八ちゃん2人の間に立って、嬉しいだろう」

 伊東の祝辞は感動を呼び、式場は涙と笑いに包まれた。東MAXは伊東の思いやりに感謝の言葉を述べた。

 52歳の呪縛から解き放された伊東には、八ちゃんや伸介さんの分まで長生きし、活躍を続けてほしいものだ。

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