スポーツ

“最年長65歳”阪神・岡田監督が「新ボヤキ王」就任(2)「うちの悪いこと全部書けよ」

 ただし、非情なだけではないところが、帰ってきた岡田監督の真骨頂でもある。球界関係者が言う。

「オリックスの監督時代(10~12年)までは、ここまで饒舌じゃなかった。監督を辞めてデイリースポーツの評論家になってから変わったんです。当時の現場では、喫煙室に行っては他紙の記者も含め誰彼構わずペラペラしゃべっていました。昔は選手との対話なんてまったくなかったそうですが、今季は佐藤や青柳、西にしても、調子が悪ければじっくり話したり、打順変更の際にきちんと理由を説明するようになったようです」

 選手を誉めることも多くなったのだが、その誉め方にはやはり、岡田流のユーモアがちりばめられている点も見逃せない。

 例えば4月19日の広島戦。1番打者の近本光司(28)が三塁打を2本打ち、6-1の勝利に貢献すると、

「1本目打った後に言うたんよ。(シングル)ヒット打たんと走られへん(盗塁できない)で、って。そしたらまた打ちよった。走られへんなあ、アイツもう」

 同12日、巨人戦で先発の村上が7回パーフェクトの投球を見せるも交代の指令。試合後には、記者から「完全試合の空気を感じたか」と質問され、

「どういう感じもクソも、1-0で勝ってるわ、と思っとった」

 と茶目っ気たっぷりに返している。そんな現在の岡田監督を見た阪神OBは、

「だいぶ丸くなった」

 と口をそろえて評するという。現役時代から岡田監督を知る真弓氏が語る。

「昔からおしゃべり好きではあったと思いますよ。ただ、ユニフォームを着ると手はまったく抜かないタイプでした。練習はものすごく真面目にやるし、自分より若い選手に色々教えたりとリーダーシップもあった。反面、切り替えがうまい、というんですかね。僕らの現役時代は海外キャンプがあったでしょう? 彼は練習が終わると、ホテルでサッとシャワーを浴びてそのまますぐにゴルフに行ったり、そういうメリハリはありましたね(笑)」

 かつては必要以上に厳格であろうとしただけに、果たして今見せているのが本当の岡田監督なのか。事実、こんな証言もある。

「今回の再就任後、番記者が岡田監督に集められて『なあお前ら、うちの悪いことあったら、遠慮せんと全部書けよ』と言われたんです。批判もまっとうならば受け止める、と。元来、阪神はそういう批判をするマスコミにうるさい球団だったから、これには驚きましたよ」(球界関係者)

 裏表のないおもろい大阪のオッサン、というと失礼だが、緊張感を保ちつつ阪神ベンチの雰囲気がいいのはそんな性格も影響しているはずだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
【悲願構想】巨人「築地ドーム球場建設」2034年に本拠地移転でついに「松井秀喜監督」を誕生させる
4
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由
5
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ