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記事全文を読む→「VIVANT」怪演の阿部寛が「パチプロ生活」から「カメレオン俳優」になるまで
ストーリー展開が読めない豪華キャストのTBS日曜劇場「VIVANT」。初回途中から、日本の公安警察に扮する阿部寛が登場すると「どうやら堺雅人は無事に日本には帰れるっぽい」と確信でき、モンゴル人の有能な部下と林原めぐみの「共演」を楽しんで見ることができた。
阿部は中央大学に在籍中、女性誌「ノンノ」と、当時としては斬新だった男性ファッション誌「メンズノンノ」のモデルとして1986年にデビューした。一躍、女性たちのハートを鷲づかみにしたが、カリスマモデルとしての栄華は長く続かず。1988年以降、パチプロで生計を立てていたという、3年間の黒歴史がある。芸能記者が話す。
「阿部の身長は公称189センチ。表向きは150センチ台の華奢なアイドルや女優とバランスが取れないという理由で、干されてしまったのです。それから90年代前半、阿部だけなく吉田栄作や吉川晃司、仲村トオル、古尾谷雅人といった長身の人気俳優もドラマから消えました。彼らと並ぶと、ジャニーズ事務所のタレントが見劣りするから共演が敬遠される、という業界の忖度、裏事情があったのです」
パチプロ3年目、バブル崩壊後には日本テレビの「あの人は今」で取り上げられる存在に。阿部自身の著作や西日本新聞のインタビューによれば、
「びっくりしました。(番組に)写真は貸さなかったんですけどね、たぶん。でもそれで目が覚めた。イメージを気にしてやってる場合じゃないなって。そんな時期があると、悔しいってエネルギーが湧いてくるんです。それが支えになってくれる」
再起を決意した阿部は「俳優再生工場」と言われた、つかこうへいに会いに行く。つかは「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」で、阿部のために「両性愛者で棒高跳びの選手だった敏腕刑事」という役柄を書き下ろす。衣装は上半身裸に、下は白鳥の湖のバレリーナ姿、オネエ言葉を繰り出す役柄だ。この時の刑事役が、再ブレイクした「トリック」(テレビ朝日系)やTBS日曜劇場「新参者」そして「VIVANT」へと繋がっていく。
「北野武の映画『アウトレイジ』シリーズを機に、長身俳優のキャスティング機会が増えました。『VIVANT』にしても、モンゴル警察から逃れるために肥溜めに潜むシーンは、阿部がいないと成立しなかったでしょう」(テレビ関係者)
かくして変幻自在の「カメレオン俳優」となり、確固たる地位を築いた阿部。「HERO」(フジテレビ系)では木村拓哉とも共演したが、さて今回は二宮和也と並ぶシーンはあるのか。
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