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記事全文を読む→原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉もしMMAに出場するならばトレーナーは船木誠勝さんでお願いします
前号までは少年時代に遭遇したプロレスラーについてお伝えしましたが、今週は船木誠勝さんについて語りたいと思います。
04年、原口智生監督の「跋扈妖怪伝 牙吉」という実に不思議な時代活劇に出演しました。僕は心を許した人間に裏切られ、故郷を滅ぼされてしまった人狼の牙吉の役で、普段は人の姿をしているのですが、怒りが頂点に達すると狼に変身してしまう妖怪です。原口監督から出演をオファーされた際に、
「プロレスと格闘技好きの原田さんのために、敵役として船木さんのゲスト出演が決定しています。ぜひとも出演してください」
と、言われました。
どうやら僕を引っ張り出す切り札が船木さんだったみたいなんです。原口監督には、船木さんと共演しなくても依頼は断りませんよって話をしていたんですけどね。
その船木さんですが、今はプロレス復帰していますが、当時は00年にヒクソン・グレイシーに敗れて現役を引退。「跋扈妖怪牙吉 第二部」で僕と共演する前にはアメリカ映画の「シャドー・フューリー」(02年)に出演するなど、本格的に俳優に転向している時期でした。
船木さんは、プロレスマスコミなどの報道、関わってきた選手たちの証言通り、噓やごまかしが一切ない、まっすぐな人だと思います。
89年、新日本プロレスから一大ブームを起こしていたUWFに移籍した船木さんの「UWFを格闘技にしたい」という発言に対し、前田日明さんは「(みんなを食べさせなきゃいけない)あと3年(5年説も)待ってくれ」と言ったとされています。が、結局、待ちきれなくて船木さんは、パンクラスを立ち上げることになります。最近の船木さんのユーチューブを見ると「(待ってくれ発言は)前田さんの言う通りでした」と発言していますよね。
「牙吉」では、船木さんは敵役ですから、戦うシーンもふんだんにありました。もちろんアクションのセンスも抜群です。撮影中には、何度も一緒に食事もしたし、いろんな話をしました。船木さんがどれだけストイックなのかを毎日観察するのが僕の楽しみでしたね。食事はサプリメントを中心とした食生活でした。衣装部屋でヘラクレスのような強靱な肉体を見せてもらったこともありました。
僕にとってプロレスラーとのアクションシーンと言えば、ある作品で共演したレスラーのAさんを思い出します。僕はAさんと敵対する役柄だったので、乱闘シーンがありました。Aさんはモノすごい“腕力(かいなぢから)”で僕に肩固め(相手の片腕と首を同時に抱え込む絞め技)を仕掛けてきました。それも、まさかの手加減なし。一瞬のうちに肩が壊れてしまいました。びっくりしましたよ。僕はこの通り、ごく普通の人間ですからね。
話を船木さんに戻しましょう。Aさんとは対照的に格闘シーンもそつなくこなす船木さんでしたが、同時に危うさを感じていました。
あのルックス、そして肉体、持ってるものを見るとどんなジャンルでも成功しそうじゃないですか。
その危うさとは、これから先、俳優業が続かない、というわけじゃなく、何というか芸能界が水だとしたら船木さんは油。一匹狼で群れない。対極にいる感じがしたんです。
僕もそういうところがあるのでわかるんですが、彼と話していると何か、ずーっと牽制して決して本当の腹の内を見せない。本性がわからない感じがしてました。僕を信用してないとかじゃなくて、そういう気質の方なんだと思います。
15歳でのプロレスデビューから、いろいろあったと思うんですよ。青森から上京してきて、猪木さんを筆頭に、決して普通じゃないプロレスラー、もう本当に海千山千の猛者だらけの興行の世界で生き抜いてきたわけですからね。
好きな格闘技の話をしていると話が止まらなくなります。もし、僕に1分1ラウンドで最強を決めるブレイキングダウン的なMMAへの出場オファーがあったらどうするか。
「原田はアクションシーンでのキックの角度がいい」とか言われたことはありますが、それはもう30代、40代の話です。もう55歳ですから、普通にジョギングしたりジャンプしたりっていうのはできるけど、もしそういった大会に出るとなったら普段から入念に準備しておかないと。僕は本当に頑張っちゃうんで、絶対にケガするんじゃないかと思いますね。
そんな話はあるわけないですが、もし本当にやるとしたら、試合前の1カ月間はトレーニングだけ」という条件が整えばやってみたいですね。その間、他の仕事はできませんが、それだけに打ち込まないと気が済まないし、負けたくない。そうなったら船木さんにトレーニングパートナーになってもらうしかないでしょう。試合のセコンドも船木さんにお願いして、万全を期して出たいです。やはり出るからには勝ちたい。
とはいえ、足立区時代の高校生の路上のケンカとプロの格闘技って、やっぱり全然違うと思うんですよ。寝技だったらちゃんと寝技のテクニックを磨かないと。首を絞めればいいだけじゃない。絞め技に入るまでのストロークをちゃんと円滑にできないとだめだと思います。
昨今「芸能界でケンカが一番強いのは本宮泰風じゃないか」とユーチューブや週刊誌などでは囁かれています。そういう「ケンカ番付」みたいなものは昔からありましたよね。
僕が思う、「一番強い」は死ぬ気で来る人間ですよ。死ぬ気で来る、というよりその闘いで命を落としてもいいと思ってる人間には誰もかないません。
エンセン井上さんがなぜすごいかっていうと、死ぬ思いで闘ってるからなんですよ。船木さんもヒクソン戦で最後までタップしなかったのは死んでもいいと思ってたからですよね。そこがやっぱり、侍であり武士道だと思うんです。
船木さんが持つその武士道は長男で格闘家のライアン君が継いでいただけると信じています。
原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中
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