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【球界爆笑伝説】野村克也の自宅クローゼットを開けて服を着替えて帰った親友・森祇晶のケチケチ交遊

 野村克也氏の生前の口癖を知っているだろうか。「俺はどうせ嫌われ者」。コトあるごとに、そうボヤいていた。

 そんなノムさんが球界内で「唯一の友人」と話していたのが、西武ライオンズなどで指揮を執った森祇晶氏である。森氏は若い頃から「岐阜の貯金箱」と呼ばれるほどの吝嗇家、つまりケチだった。

 こんな話がある。野村氏によると、森氏はよく世田谷区内にある自宅を訪ねてきたという。2人は野球談議に花を咲かせるのが常。再三、話題にしたのが、誰が日本一のキャッチャーかという話だった。

 野村氏には古田敦也という愛弟子がいた。一方、森氏にはのちの西武監督として指揮を執ったこともある伊東勤がいる。2人は古田と伊東の長所短所を論じ、最後に出す結論は「それでも自分たちの方が上」というものだった。帰り間際に、森氏は決まって「いらない服をくれ」とおねだりしたという。

 通常、野球ファンは監督、コーチ、選手たちの私服姿を知らない。マスコミに登場する時は、スーツ姿がほとんどだ。誰がオシャレに気を配っているか、垣間見るチャンスはそうない。

 そのため、野村氏が服装にどれだけお金を使っているのか知られていないが、実は異常なほどにお金をかけていた。野村氏が通常、身につけていたのは、イタリアの高級ブランド「ヴェルサーチ」だった。

 こんな話が伝わっている。野村氏がヤクルトの監督時代は、アリゾナのユマで第1次キャンプを張っていた。帰国の際にはロサンゼルスにある高級ショッピング街ロデオストリートに寄るスケジュールが組まれる。野村氏は毎年、ヴェルサーチで服を買いあさっていたという。

 その服は自宅のクローゼットを占領していたが、森氏はそれを勝手に開け、服を着替え始めたことがあった。ある時は上着にズボン、コートも羽織り、手に持った紙袋には別の服が詰め込まれていたというから驚きだ。

 森氏はノムさんのお古を着続けていたことになる。それでもノムさんは「森だからな」と笑い話にしていた。隠された2人の友情秘話である。

(阿部勝彦)

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