芸能

テリー伊藤対談「杉村太蔵」(1)“料亭発言”は狙ってました

20141113m

●ゲスト:杉村太蔵(すぎむら・たいぞう) 1979年生まれ。北海道出身。元衆議院議員、タレント、投資家、実業家。高校時代、国体・テニス少年男子で優勝。筑波大学に入学するも中退し、時給800円のビル清掃員として働いていたところ、派遣先のオフィスにて外資系証券会社への採用試験を勧められ合格する。在職中の05年に衆議院議員に当選。任期終了後、10年7月の参議院選挙にて落選、その後はタレントとして活躍中。一方で投資家としても頭角を現し、初の著書「バカでも資産1億円『儲け』をつかむ技術」(小学館)を今秋に上梓した。また自身で立ち上げた「杉村商事」代表取締役として、日本各地の中小企業の商材を海外企業に橋渡しするビジネスを行っている。

 選挙落選後の無職状態から約4年、「バカでも資産1億円」を築き上げたという杉村太蔵氏。テレビでおなじみの薄~いコメンテーター姿から一転、投資家の顔で「経済を読み解くコツ」を伝授してくれた。株にはうとい(?)天才テリーも、すぐに使える「稼ぐためのヒント」に思わず納得!

テリー 太蔵さん、投資でだいぶ儲けたんだって? 都内に自分のマンションを3つぐらい持ってるんでしょう。

杉村 自己資産を1億円に増やしたのは事実ですが、マンションはそんなに持っていないですよ(笑)。

テリー テレビにもずいぶん出てるし。

杉村 それは10年の選挙の落選直後に、テリーさんが「無職のあいつを追っかけろ」と言ってくださったのがきっかけで

テリー 確かに言ったね(笑)。

杉村 無職っていうのはつらかったです。

テリー その頃は株をやってなかったの?

杉村 実はその時期に、投資に力を入れたんですよ。

テリー すでに結婚もしていたもんね。

杉村 子供もいましたし。議員を辞めた直後に、カナダのバンクーバーに移住したんですよ、家族で。

テリー あ、そうなの?

杉村 日本にいると、たった2週間しかたっていないのに「あの人は今」みたいな扱いをされますからね。

テリー そうだね(笑)。

杉村 正直、議員を務めた4年間で、クタクタになっていましたね。それで1年間ぐらい休むつもりで。

テリー その間に、株でどのくらい収入を得たの?

杉村 年間で数百万くらいですね。でもカナダで過ごすには十分でしたよ。

テリー 自民党にいた頃の太蔵さんは、今年の野々村(竜太郎)議員みたいなもんだったよね。「BMWが欲しい」とか「料亭に行ってみたい」っていう素直な発言で、日本中で話題になって。

杉村 あれよりもひどかったと思いますね。

テリー ねえ(笑)。当時、日本中から追っかけ回されて、テレビに自分の姿が何回も出てくるでしょう。あの時はどんな気持ちだったの?

杉村 今から9年前の話なので、ある程度時効の部分もあると思うので申し上げますと‥‥。実はほんの少し、狙っていたところもあったんですよ。正直なところ。

テリー なるほど。

杉村 私が当選したのは、単独比例。比例35位で小選挙区があるわけじゃない。当選した瞬間、このままだと次がないと。まぁ結果的に次はなかったんですけども。何とか、皆様に覚えていただこうと思っていました。

テリー 小泉(純一郎)さんの効果もあって、勢いよく当選したところがあったよね。

杉村 そうですね。ただ単に「若輩者ですけれども、一生懸命頑張ります」と言うだけじゃ話題にならないんじゃないかと。スポーツ紙のちょっとした欄に、若手の政治家が出たというふうに書いてもらうにはどうしたらいいかなと思ったんですよね。

テリー まず知ってもらうためには、とね。

杉村 きっと、ちょっとした風刺的な発言をしたらスポーツ紙には載るかな、と思ったんですね。それでコメントしたら、とんでもないことになっちゃったという。

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