スポーツ

江本孟紀が語った「今年の巨人は阪神初の最下位の時と同じ野球」いったいどういうことか

 CS進出に望みは繋げつつも、3年連続のV逸、2年連続Bクラスの危機。そんな今季の巨人を見て、2リーグ制後、初めて最下位に陥った阪神を思い出した…と話すのは、野球解説者の江本孟紀氏だ。

 それは1969年には阪神を2位に導いた、後藤次男監督による第2次政権でのこと。1978年、江本氏が南海から阪神に移籍して3年目だった。

 後藤監督のボヤキの聞き役として、ベンチでは横に座る機会が多かった江本氏。試合の流れが敗色ムードになると、後藤監督は決まって言うセリフがあったという。YouTubeチャンネル〈エモやんの、人生ふらーりツマミグイ「江本孟紀」〉の9月21日の投稿で明かしたところによれば、

「野球っちゅうもんは1、2番が出て、クリーンアップ(3、4番)がホームラン打って、ピッチャーが完投したら勝つやろ」

 確かにそれはそうだろうが…。江本氏が言う。

「それと同じ、巨人の戦い方は。その勝ち方しかできないの。それ以外の勝ち方がないんです。バカバカ打って7点取って、翌日は0対1で負ける。昔の阪神が最下位になった時も同じなんですよ」

 シーズン前には巨人を優勝候補に挙げていただけに、言葉に力が入る。スポーツ紙デスクが補足する。

「江本氏が挙げた巨人の試合ぶりの典型は、バンテリンドームでの中日2連戦でしょう。9月15日、中田翔の犠飛で先制すると、岡本和真の40号ソロ、坂本勇人の20号ソロ、さらに中田の14号ソロと15号2ランが飛び出した。投げては戸郷翔征が完封で7-0の勝利。戸郷は11勝目を挙げました。ところが翌16日は、1回に中日の岡林勇希が先制のソロを放つと、巨人はそのまま中日投手陣に4安打に封じ込められ、0-1で敗れています」

 今季も残り試合わずかだが、巨人に光明はないのだろうか。江本氏が続ける。

「(原)監督の責任としたら、どうやってやる(克服する)かは秋季練習とキャンプですよ」

(所ひで/ユーチューブライター)

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