スポーツ
Posted on 2025年12月20日 09:00

【朝日杯FSの大ヒント】4頭の「重賞勝ち」にはどれほどの「価値」があるのか「潜在能力」を見抜く眼力

2025年12月20日 09:00

 12月14日のGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズ(12月14日、阪神・芝1600メートル、2歳牝馬)は、出走馬に重賞勝ち馬が1頭もいないという、2歳女王決定戦とは名ばかりのメンバー構成だった。本サイトが前日に公開した〈阪神JFの大ヒント〉では「大混戦必至」とした上で、過去10年の競走データから浮かび上がる優勝候補馬として、泣く子も黙るノーザンファームの生産馬に白羽の矢を立てた。

 結果はノーザンファーム生産馬5頭のうち、2番人気のスターアニスが中団から脚を伸ばして快勝。3着にも同生産馬のタイセイボーグ(6番人気)が飛び込み、過去データの正しさを上書きする決着となった。
 ちなみに1番人気に推されたアランカールはポジションを取りにいけない脚質(最後方)がアダとなって5着に敗退。3番人気のアルバンヌも16キロ減の馬体重が祟ったのか、6着と振るわなかった。

 一方、今週のGⅠ・朝日杯フューチュリティステークス(12月21日、阪神・芝1600メートル、2歳牡馬・牝馬)には、重賞勝ちのある牡馬4頭(アドマイヤクワッズ、エコロアルバ、ダイヤモンドノット、リアライズシリウス)がエントリーしてきた。となれば「それぞれの馬の重賞勝ちに、どれくらいの価値があるのか」が、馬券作戦のポイントになってくるのは理の当然。要するに、潜在能力を見抜く眼力だ。

 中でも一級品の素質を感じさせるのが、GⅡ・デイリー杯2歳S(京都・芝1600メートル)を制したアドマイヤクワッズである。この時に弾き出した勝ち時計1分33秒1は2歳馬のコースレコードであり、過去10年の優勝馬の勝ち時計と比較しても、圧倒的に速いタイムなのだ。加えて、同レースでタイム差なし(アタマ差)の2着に好走したカヴァレリッツォも、1枚上のポテンシャルを秘めた激走候補と言えるだろう。

 同様にGⅢ・新潟2歳S(新潟・芝1600メートル)勝ちのリアライズシリウス、GⅢ・サウジアラビアRC(東京・芝1600メートル)勝ちのエコロアルバも勝ち時計はかなり優秀であり、潜在能力という点では上記2頭に続くものがある。
 一方、GⅡ・京王杯2歳S(東京・芝1400メートル)を制したダイヤモンドノットは勝ち時計と距離延長に疑問符がつくため、名手ルメール騎乗でも「過信は禁物」と言えるのではないか。

 ちなみに、レース当日の阪神競馬場には「曇り時々雨(降水確率90%)」の予報が出ている。しかし芝の馬場状態が稍重以下にまで悪化する可能性は極めて低く、速い勝ち時計を弾き出した重賞勝ち組の優勢は揺るがないと、筆者はみている。無理筋の穴狙いを避けながら、購入馬券にどう強弱をつけるか。今回のキモは、これに尽きる。

(日高次郎/競馬アナリスト)

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