スポーツ

ラモス瑠偉は試合中でも「教育係」カズは「5年進んでいた」都並敏史が明かす「レジェンド逸話」

 元日本代表の都並敏史氏が鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演し、共にプレーしたレジェンドたちの知られざる素顔を明らかにした。

 都並氏は全盛期のヴェルディ川崎や日本代表で不動の左サイドバックとして活躍。多くの名選手とプレーを共にしてきた。その中でも特に印象に残っているのが、ラモス瑠偉だという。

 都並氏がプロになる前、ラモスは実に優しい人だったそうで、ラモスがよく遊んでいた原宿でばったり会うと「都並、彼女か。メシ奢ってやるよ」と彼女の分までごちそうしてくれたと明かした。

 ところが都並氏がプロになると態度は一変。

「ラモスさんから『お前で負けたんだ』と言われて何度も泣いた。『そこまで言わなくてもいいじゃないですか』と思った。ただ本当に育ててあげたいと思ってるから厳しいことも言う。グラウンドでは死ぬほど怒られるけど、終わったらすぐ『飲みに行くぞ』と誘ってくれた」

 と当時を振り返った。

 またラモスは都並氏を鍛えてくれたそうで、

「試合の中で教えてくれるが、教えてもわからないことは実践する。オーバーラップのタイミングが流行った時は『早いよ』と言われて、自分の後ろにボールが出されてバックステップで戻った。試合に勝つことよりも都並にオーバーラップのタイミングを教えることを優先した。後ろにパスを出したのはラモスさんだけ」

 と今では信じられないような教育方法をしていたと話した。

 もう1人は、三浦知良。カズがブラジルから帰国し読売サッカークラブに移籍すると知った時、どこまでやれるのかという雰囲気がチームにあったという。しかし当時の監督だったブラジル人のペペは「君らよりも5年進んでいる」と言う。都並氏は意味がわからなかったが、

「カズが来たらその意味がわかった。すべては5年先を行っている感じ。サッカーの取り組み方やプロとしての肖像権に扱いとか全部完ぺき。プロ選手としての意識が別格。15歳の時からプロの厳しい環境の中で節制しながらカラダを作り上げてきたのでキレが違う。今からいくら練習してもそのキレにはならないと思った」

 レジェンドの常識はずれの言動に都並氏もさぞ驚いたに違いない。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
4
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
5
「絶対にやめろ」に大反発!トルシエ元日本代表監督が初めて明かした日本サッカー協会とのバトル