スポーツ
Posted on 2023年11月04日 09:58

ドゥンガ、スキラッチ、スコラーリ監督…ジュビロ磐田全盛期の外国人「クセ強すぎ秘話」

2023年11月04日 09:58

 1997年から2002年までに3度のリーグ優勝に輝き、全盛期を築いたジュビロ磐田。それに貢献したのがブラジルのドゥンガやイタリアのスキラッチ、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督といった世界的な外国人たち。実力はあったが個性的だったことを、当時チームメイトだった服部年宏氏が明らかにした。

 前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演した服部氏は、ジュビロ磐田の全盛期を「めちゃくちゃ楽しかった」と振り返り、外国人との思い出を語った。

 02年のW杯日韓大会でブラジルの監督を務め優勝に導いたスコラーリは、ジュビロをわずか4カ月で常勝軍団となる基礎を築いた名将。ところが指導は一風変わったもので、

「奥大介がタックルを受けて倒れずに頑張ったら、『倒れろ』といって、転び方の練習をさせられた」

 と服部氏。

 94年から97年まで磐田でプレーしたスキラッチもすごかったという。

「一般道を高速道路のようなスピードで走る。運転がめちゃくちゃ荒かった。試合に負けても自分が1ゴールすれば『大丈夫。1ゴールした』と言っていた。さすがW杯の得点王だなと思った」

 ジュビロの外国人選手といえば、ブラジルがW杯優勝した94年のアメリカ大会でキャプテンを務めたドゥンガが挙げられるが、鬼軍曹は意外にも真面目だったという。そのため、こんなエピソードがあると服部氏。

「アウェーの試合で前泊した時、翌日はナイターなので夜遅くまでカードをすることがあった。ドゥンガと同じ部屋だったので、夜中の2時ごろ部屋に戻るのだが、ドゥンガは部屋を真っ暗にして寝ている。起こさないようにそーっと入らないといけなかった」

 鬼軍曹と呼ばれたドゥンガにはよく怒られたが、おかげでたくましくなり、感謝しかないと服部氏は振り返った。

 最後に話はジュビロ磐田から外れて、日本代表の指揮を取ったフィリップ・トルシエ監督になると服部氏は、

「あいつら、あいつらじゃないわ(笑)、あの人、あの方は我々をプロとして扱わなかった。子供を扱うようにわざとやった。高圧的。マスコミがいる時といない時で違う。福西(崇史)は『出ていけ』と言われた。監督としてすごいとは思うが、あれはないんじゃないかなとも思う」

 と話し、今もトルシエ監督に対して怒っていることがうかがえた。クセが強いからこそ、厳しい世界で結果を残せたということだろう。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク