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【サッカー日本代表史】ジーコとオシムに救われた弱小時代の「外国人監督」効果

 2018年のサッカーW杯2ロシア大会では西野朗監督、22年カタール大会では森保一監督がチームを決勝トーナメントに導き、2大会連続で日本人監督が結果を残した。森保監督はカタール大会後も指揮を執り、チームは7連勝中。このままいけば3大会連続で日本人監督でのW杯出場となりそうだ。

 一方、外国人監督で好成績を残したのは、02年日韓大会でグループリーグを突破したフィリップ・トルシエぐらい。ただ、結果は出せずとも外国人監督に救われたことがあったと、元日本代表の福西崇史氏、中田浩二氏、坪井慶介氏、加地亮氏、佐藤勇人氏が明かしている。

 5人は福西氏のYouTubeチャンネルで、ジーコがチームを率いた06年のドイツ大会を回想した。当時は欧州でプレーしている選手が少なく、相手チームの有名な選手をリスペクトしすぎてしまったという。同様に国内組だった福西氏は、

「ところが、そんなスター選手がジーコ監督のところにやって来て一緒に写真を撮っている。でも、俺たちからしたらジーコは監督。俺たちが偉いわけじゃないけど、リスペクトしすぎるということはなくなった」

 と「ジーコ効果」があったという。

 とはいえ、ジーコジャパンは2敗1分でグループリーグ敗退。これにショックを受けたというのがメンバーに選ばれなかった佐藤勇人氏。中田英寿と中村俊輔、小野伸二、稲本潤一の「黄金のカルテット」を擁しながら負けたことに、世界との差を感じたという。

「このメンバーで勝てないのかと日本中がネガティブな状態になっていたと思う。その時にオシムさん(06 ~07年代表監督)が『サッカーを日本化する』と言っていた。『日本人らしくやればやれる。よそのマネをする必要はないし、君たちのよさがあるから』と言われて救われた」

 オシム監督は日本代表をよみがえらせ、20試合で12勝3敗5分の成績を残したが、脳梗塞で倒れ監督を辞任。もし監督を続けていたら10年の南アフリカ大会はどんな結果になったのか。外国人監督に対するイメージを変えていたかもしれない。

(鈴木誠)

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