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「キングオブコント2023」で優勝して、貧乏芸人から脱したサルゴリラ。赤羽健一と児玉智洋は幼なじみで、出会いから約40年、芸人としておよそ20年間の下積みがあった。
もとは「ジューシーズ」というトリオ芸人。松橋周太呂を加えた3人は、10年の区切りとなった15年に千葉・よしもと幕張イオンモール劇場を最後に解散。松橋はその後、「家事芸人」や「家事えもん」の肩書きでバラエティやドラマ監修、生活情報番組で引っ張りだこ。放送作家としても花開いた。
一方の赤羽と児玉は、当時児玉が同居していたピースの又吉直樹が新コンビ名を命名する形で再始動。7年経って、ようやく好結果を生んだ。
人数編成と改名を経て売れる芸人は多い。筆頭格はネプチューンだろう。原田泰造と堀内健は「フローレンス」として活動しており、「ジュンカッツ」を解散した名倉潤を加えた3人で再スタートした。東京03も同様のケース。飯塚悟志と豊本明長が「アルファルファ」として活動しており、「プラスドライバー」が解散となった角田晃広を加えて、現在の形になった。
女性芸人の合体パターンでは、ぼる塾。もとは「猫塾」の田辺智加&酒寄希望、「しんぼる」のきりやはるか&あんりという別コンビで、19年に合体。テレビに出るようになったころ、酒寄は育児休暇中でトリオになっていたが、本当はカルテット。酒寄は昨年11月に劇場復帰しており、テレビでの初漫才は12月9日に生放送された「女芸人No.1決定戦 THE W」だった。
回り道したコンビもいる。今年大ブレイクしたなすなかにしだ。2人は一度、改名している。所属する松竹芸能の大先輩であるますだおかだの岡田圭右が、迷走していたなすなかにしに酒の席で改名を提案。10年から1年ほど、「いまぶーむ」にさせられた。しかし、それも鳴かず飛ばずだったため元に戻すと、ロケ芸人として人気に火が点いた。
改名が芸人人生を左右することは言わずもがな。来年にかけてそれを体現するであろう漫才師は「令和ロマン」だと、お笑い評論家は断言する。
「もとは『魔人無骨』で、新元号が令和に施行された19年5月に改名しました。高比良くるま&松井ケムリは、東京NSC23期を首席で卒業した注目株。デビュー1年目で『M-1グランプリ2018』準決勝戦に進出し、昨年のM-1敗者復活戦ではウケながらも、勝ち上がったのはオズワルド。知名度抜群のオズワルドに負けて2位になったことで、逆に価値観と知名度が高まりました」
改名した19年には、「ゴッドタン」(テレビ東京系)の「『こいつは天才だ!』と一目置かれている芸人」で2位に選出され、翌20年に「第7回NHK新人お笑い大賞」で優勝。今年のM-1初ファイナルで、一気にメジャー芸人の仲間入りをはたした。
第2の令和ロマンをめざすべく、24年は改名に踏み切る漫才師が増えるかもしれない。
(北村ともこ)
アサ芸チョイス
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