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記事全文を読む→新日本プロレスVS全日本プロレス<仁義なき50年闘争史>「標的は天龍!メガネスーパーが全日本にも触手」
全日本プロレスのジャイアント馬場社長と新日本プロレスの坂口征二社長が協調路線を打ち出し、年始から明るいムードに包まれていた1990年のプロレス界に爆弾を投下したのは異業種のメガネスーパーだ。
4月1日に新日本のジョージ高野、佐野直喜の引き抜きが公になり、メガネスーパーが新団体を設立してプロレス業界に参入してくることが明らかになった。工作は失敗に終わったものの、水面下では高野、佐野だけでなく藤波辰爾、武藤敬司にも引き抜きの手が伸びていた。
4月5日にはメガネスーパーの関係者が新日本の事務所を訪れて坂口社長らと会談。メガネスーパー側の「高野と佐野を当社所属として新日本のリングに上げてほしい」「新日本の株を100%持たせていただければ、ゴールデンタイムのTVスポンサーになりましょう」という申し入れに坂口社長は「応援していただけるなら、UWFと同じような応援(大会の冠スポンサー)をお願いします」と断ったが、対話していく姿勢を見せて、4月13日の東京ドームでの「日米レスリング・サミット」が終わってからメガネスーパーの田中八郎社長と直接会って話し合うことを提案した。
メガネスーパーは坂口の提案を受けて、以後は新日本に対してアクションを起こすことはなかったが、今度は全日本の選手にアプローチをかけた。その標的は天龍源一郎である。
87年春に長州力らのジャパン・プロレス勢が新日本に大量Uターンして全日本が存亡の危機に立たされた時、天龍革命を起こして鶴田との鶴龍対決でV字回復させた天龍は、革命前年の86年度から88年度まで3年連続でプロレス大賞MVPに輝くなど、全日本のみならず日本マット界のトップに君臨していた。
天龍にアプローチしたのは相撲の同期で、天龍がプロレスに転向してテキサス州アマリロで修業を行う時には床山を務めてくれた桜田一男(ケンドー・ナガサキ)だ。桜田はプロレス新団体設立に際しての田中社長のブレーンであり、武藤にも声をかけていた。
桜田はドラゴン・マスターのリングネームでFMWのシリーズに参戦していたが、シリーズ終了後の4月3日、全日本の「チャンピオン・カーニバル」の九州サーキットで福岡県北九州市小倉にいた天龍に接触。この時、桜田は天龍に契約金3億円、年俸1億円を提示したという。
当時、中日ドラゴンズの落合博満の年俸が推定1億3000万円と言われていて、プロ野球界で唯一の1億円プレーヤーだったことを考えると、破格の条件と言っていい。
当時の全日本における天龍の立場は微妙だった。日本武道館でさえもカード発表前からチケットが売れて超満員になるなど、活況を呈していた全日本内部では「今の全日本には、もはや天龍同盟は必要ないのではないか」という声も出るようになり、実際に天龍を正規軍に戻すような動きもあった。
3月6日の日本武道館で天龍はスタン・ハンセンと保持していた世界タッグ王座をテリー・ゴディ&スティーブ・ウイリアムスに奪われた後、ハンセンと仲間割れ。ここで鶴田が天龍の救出に飛び込んだが、天龍がその鶴田にブルロープで殴りかかるという不可解な場面も生まれたのだ。
自分が知る以前にカードが発表され、アイデアが通りにくくなったことも天龍を憂鬱にさせていた。
3月末の契約更改も天龍を満足させるものではなかったようだ。その場に馬場の姿はなく、また提示額に天龍は「俺は会社に評価されていない」と感じたという。また付いてきてくれた天龍同盟の川田利明とサムソン冬木、さらには天龍同盟と必死に戦ってくれる全日本の中堅・若手選手のギャラアップをしてやれなかったことにも大きな不満を持った。
そんなところに桜田がメガネスーパーの話を持ってきたのだから、天龍の心が動いても不思議ではない。「話を聞くのはシリーズが終わってから」と即答は避けたが、その4日後の4月7日、高知県の十和村十川こいのぼり運動公園大会で天龍同盟の解散を発表。今にして思えば、状況がどう転んでもいいように身辺整理をしたのかもしれない。
さらに4月16日の大阪府立体育会館。当時、週刊ゴングの全日本担当記者であり、天龍番でもあった筆者は天龍からとんでもない言葉を聞いてしまった。
同盟解散ということで、1人の控室にいた天龍が「ジャンボに負けたら‥‥辞めるよ」とポツリと言ったのだ。メガネスーパーの動きをまったく知らなかった筆者が、戸惑いながら「引退するっていうことですか? そんなことになったら大変ですよ」と返すと「いや、俺には引退はないよ。あるのは廃業‥‥業を捨てるのが廃業だからね」。そして間を置いて、
「これは内緒だぞ」
3日後の4月19日、横浜文化体育館。鶴田の三冠ヘビー級王座に挑戦した天龍は敗れた─。
小佐野景浩(おさの・かげひろ)元「週刊ゴング編集長」として数多くの団体・選手を取材・執筆。テレビなどコメンテーターとしても活躍。著書に「プロレス秘史」(徳間書店)がある。
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