スポーツ
Posted on 2023年12月27日 17:58

【禁断の補強】巨人が阪神から2選手を獲得した「カネで釣れない」背に腹事情

2023年12月27日 17:58

 巨人が今季まで阪神に所属した助っ人、カイル・ケラー投手との契約合意を発表した。

 すでにこのオフ、阪神からは現役ドラフトで馬場皐輔投手を獲得しており、ライバル阪神に在籍した選手を翌年に巨人が2人も補強するのは2リーグ制になって以降初めて。

「38年ぶりに日本一となった阪神からの獲得は、巨人にとってまさに『禁断の補強』に手をつけたといえます。阪神で2季目だったケラーは今季、中継ぎとして11試合連続無失点中だった8月に家族の病気のために帰国しました。巨人はそのケラーに6試合無失点と完璧に抑えれており、確実に活躍できる『保証』がある。ただ、そんな独自の補強ができない巨人のフロントは『いったい何をしていたのか?』と他球団から言われても仕方ありません」(夕刊紙巨人担当記者)

 かつて巨人といえばFA補強などまさに朝飯前だったが、今季オリックスからFA宣言をしていた山﨑福也投手を獲りにいったものの、あっさりとフラれている。

「巨人は確実に獲れると思っていたはず。何しろ山﨑の父(章弘さん)は巨人でプレー(1979年ドラフト2位入団)したこともある選手でしたからね。その結果、阿部慎之助監督まで出馬しても獲得できなかった」(スポーツ紙巨人担当記者)

 今季、逆転負けが30試合もあり救援防御率3.81でリーグ最下位の巨人にとって、投手陣の補強は急務。そんな中で山﨑が選んだ日本ハムは4年総額8億円という条件を出していたが、

「ここ数年、巨人はFAに参戦しても金銭的に大盤振る舞いをすることがなくなった。理由は親会社の読売新聞の発行部数減にあります。グループ本社の渡辺恒雄主筆はオーナー時代(1996年12月~2004年8月)、『巨人軍は発行部数が世界一の1000万部の読売新聞が支えている』とよく豪語していましたが、新聞不況の今は700万部にまで落ち込んでいる。選手の間で巨人ブランドの価値も落ちたうえ、もう選手をカネでは釣れない状況なんです」(前出・夕刊紙巨人担当記者)

 カネに糸目をつけられなくなった巨人が背に腹は代えられないと獲得したのが、阪神からの2投手だったというわけだ。

(小田龍司)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク