社会

羽田事故で論争が収まらない「ペット問題」荷物扱いか否か双方の主張

 1月2日に羽田空港で発生した日航機と海上保安庁の航空機の衝突事故で浮上した「ペット問題」がさらなる波紋を広げている。

 この事故では、日航機の乗客、乗員379人全員が脱出。ところが貨物室に預けられた2件のペットが救出できなかったことが報道され、SNS上で芸能人を中心にペットを客室に持ち込みができるよう求める声が上がった。

 元フジテレビアナウンサーの笠井信輔は自身のSNSで、エールフランスでは犬猫が機内持ち込み可能であることから、日本の航空会社も検討できないかと提案。また女優の石田ゆり子は「家族同然の動物たちを機内に載せる時、ケージに入れて機内に持ち込めることを許して欲しい」と訴え、「災害時、非常時には、モノとしてではなく家族として、最善を尽くす権利を…。生きている命をモノとして扱うことが私にはどうしても解せないのです」と思いを綴っている。

 また愛犬家として知られるタレントのIMALUは自身のインスタグラムのストーリーズで、「飼い主さんの気持ちを思うと本当に胸が苦しい…本当に人は助かってよかったけど、犬が家族だと思っている自分としては命が全員助かったとは言い切れない…」とし、2日からスタートした「飛行機のペット貨物室積み込みを禁止しましょう」という署名活動に賛同したことを明かしている。

 ネットニュースサイトライターが語る。

「現在、ネット上ではペットの客室同乗に賛同する人と反対する人が真っ向から対立し論争が繰り広げられています。ペットが家族の一員という考えについては異論は出ていませんが、いずれにしても、もし今回のような事故が起きれば、現状では手荷物同様ペットを置いて脱出しなければならない。無用なトラブルを避ける意味でも、同乗は避けた方がいいという考えが圧倒的です」

「飛行機のペット貨物室積み込みを禁止しましょう」の著名サイトには3万人以上の賛同が寄せられているが、多くは「ペットは荷物ではない」という考えで占められ、非常時に人間と一緒に脱出できると考えているようだ。今回の事故を機にペットの扱いが変わるのか、注目したい。

(ケン高田)

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