芸能

航空機にペット同乗はアリかナシか論争で…バッシングされた石田ゆり子に学ぶ「ネット鎮火術」

 能登半島地震に羽田空港炎上事故、そして田中角栄邸の火事と、元日から不穏な出来事が続いている日本列島。中でもリアル社会の人間関係にまで影響を及ぼしているのが「飛行機のペット同乗」論争だ。

 発端は1月2日に起きた、羽田空港の日航機と海保機の衝突炎上事故だった。日本航空の客室乗務員とパイロットの勇敢かつ機転を利かせた脱出劇で、乗客乗員は奇跡的に全員が助かったが、同乗していたペットの救出は叶わなかった。

 ところが海外在住の日本人が、エールフランスとエアカナダでは乗客1名につき1匹、犬猫を座席に同伴できることをSNSで紹介。さらにフリーアナウンサーの笠井信輔が日本でもペット同乗の試験導入を提案したのを機に、世論を二分する「罵り合い」が勃発した。笠井は自身のインスタグラムで、

〈始発便の最後列・数例のみ1人分の追加料金徴収など条件を定めて、日本でも試験的に始めてみては、どうでしょうか?〉

 と呼びかけたにすぎず、女優の石田ゆり子も、

〈いろんな意見があると思いつつも家族同然の動物たちを機内に載せる時、ケージに入れて機内に持ち込めることを許して欲しいです。災害時、非常時には、モノとしてではなく家族として、最善を尽くす権利を…。生きている命をモノとして扱うことが私にはどうしても解せないのです〉

 と応じただけなのだが、このやりとりが「亡くなった海上保安庁職員を冒涜している」「乗客を救った日本航空を批判するのか」と有名人の言動にイチャモンをつける、いわゆる「不謹慎厨」の集中砲火を浴びることとなった。石田は1月8日に自身のインスタグラムのコメント欄を閉鎖し、次のように謝罪した。

〈私ごとですが、一度コメント欄を閉じさせていただきます 皆様のご意見を踏まえて勉強をしたいと思います〉

〈石川県の皆様の日々に静かに心を寄せています。私にできることを一つ一つします。言葉が足りなくてごめんなさい。何を言っても言葉ではおいつかないです〉

 若い頃からの石田を知るワイドショーデスクによれば、

「彼女は全日空のキャンペーンガールとして、芸能界デビューしました。私生活ではゴールデンレトリーバーを飼っており、愛犬家としての強い思いを書き込んだところ、自身に縁がある航空業界批判と受け取られて、困惑していることでしょう。それでも芸歴37年、すぐSNSに謝罪文を載せるあたりはさすが。ネット民の矛先は、謝罪してコメント欄を閉鎖した石田から、飲料を取り出すために体育館に許可を得て館内の自動販売機を破壊した被災者を『泥棒』扱いする大誤報をした読売新聞社へと向けられています。こちらは1月8日現在、謝罪記事や訂正記事も出しておらず、コッソリと当該記事を削除したため、ネット民の攻撃はヒートアップする一方です」

 ちなみにJR東日本など国内の鉄道各社では、乗車中にペットをケージから出して一緒に電車旅を楽しめる「特別列車」を運行している。国内の航空業界でもスターフライヤー社が1月15日から、ペットを入れたケージを客室に持ち込めるサービスを全便に拡大する予定だ。

 筆者の周りでは「ペットを客室に持ち込みたいなんて馬鹿じゃねーの。あんなもの手荷物で十分だよ」と口走った人物が、子宝に恵まれず犬を飼っている夫婦の怒りを買い、新年早々に「絶縁」された。「ペットは手荷物」は主流派かもしれないが、リアル社会でこんなことを言ったら人格を疑われるのは当然だろう。

 年始から震災に見舞われ、心の余裕を失っていることもあるだろう。日本航空と海上保安庁をはじめ、被災地で働くエッセンシャルワーカーの心を折ったところで実害しか生まず、被災者や乗客の誰も幸せにならない。

 ここはひとつ、スターフライヤー社が37年ぶりに石田を航空会社のキャンギャルとして起用し、水着姿を披露、石田ファンの投げ銭とペット同行ツアーの売り上げを被災地に寄付する…みたいな、皆が幸せになる形で丸く収まってくれないものか。

(那須優子)

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