スポーツ
Posted on 2024年02月07日 11:20

【キャンプの裏側】12球団一のサイン…オリックス西川龍馬「猛烈ファンサービス」のやり取り

2024年02月07日 11:20

 職場環境の変化は見知らぬ風習を知るキッカケになりうる。昨オフに広島からオリックスにFA移籍した西川龍馬も、新チームの環境に面食らったひとりである。

 それは2月4日15時過ぎのこと。宮崎市清武総合運動公園内の室内練習場「日向夏ドーム」から「SOKKENスタジアム」へと続く通路に、あくせくファンにサインを書く西川の姿があった。総勢100人近いファンが沿道に並んでいたのだ。その道中を直撃同行した。

「日南では考えられない光景ですよ」

 と色紙やユニフォームにペンを走らせながらひと言。昨季まで所属していた広島がキャンプを張る天福球場(日南市)では、グラウンドや室内練習場を移動する途中にファンサービスをする機会はほとんどなかったという。それでも新天地のファンの熱量に応えるように、サインや写真撮影に没頭した。

 小さい色紙やトレーディングカードにも、器用にサインを書いていたが、

「今日だけで何枚のサインを書いたと思うんですか!」

 そう言って笑顔を見せたのも束の間、

「今、何分ですか。この後、囲み取材が15時15分頃からあるんですが、間に合うかな」

 どうやら左脇に抱える2本のバットが作業効率を悪くしていた。まだ50人近くのファンが西川を待っている。記者が「バットを持ちましょうか」と言うと「助かります!」と爽やかにお礼を言うなり、サインを書く手はスピードアップ。

 ギリギリの15時15分過ぎまでファン対応するも、全てのファンの要求に応えることは叶わず、「ごめん、ここまでで!」と、SOKKENスタジアムの会見スペースまでダッシュした。なんとか間に合った囲み取材では、

「ファンとの距離の近さに驚いています。でも、時間の許す限りはファンサービスを大事にしたいと思っています」

 戸惑いながらも、新天地の文化に順応することを誓った。球界関係者が言う。

「宮崎でキャンプをする球団の中でも、オリックスは選手とファンの距離が近いのがウリ。ソフトバンクは主力選手がサインをするかどうかは日によりけりですし、巨人も『ひなたサンマリンスタジアム宮崎』前にサインのためのレーンを設けていますが、基本的には若手選手にしか書いてもらえません。その点、オリックスは毎日のように若手からベテランまでが『ゲリラ的に』サインを書いている。不人気球団の時代が長かっただけに、ファンサービスを徹底しているんでしょう。春季キャンプにおいては、12球団で最も容易にサインをゲットできます」

 郷に入っては郷に従え。新チームに溶け込むためにも、1日も早く新天地の流儀に慣れるしかない。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク