社会

【知られざる観光実態】コロナが去ってもなぜか京都の飲食店が閉業ラッシュという「悲しい特殊事情」

 コロナ禍の終息とともに、観光客が戻り賑わいを取り戻した京都。だが、これにともなって、交通渋滞やポイ捨てといったオーバーツーリズムの問題が浮き彫りになりつつある。そんな京都で今、飲食店の閉店が相次いでいるとの報告があった。

 東京商工リサーチが調査した2023年1月から7月の「飲食業の倒産動向」によれば、全国的に飲食業の倒産件数が増加している中で、京都だけが減少しているように見える。しかし、京都の観光業に携わる女性によると、

「2023年下半期になって、閉業する店が増加している」

 と逆の状況を明かすのだ。続けて、

「コロナ禍を乗り越えた和食店やカフェなど、人気がある飲食店でも閉店ラッシュを迎えています。2023年に発表された路線価を見ると、京都は2年連続で上昇し、阪急西院駅前は前年比10.8%と上昇率1位。また、東山区四条通も前年比より6%上昇して、1平方メートル当たり30万2000円でした」

 四条通りは祇園四条駅がある京都の中心エリアだ。路線価が上昇したとしても、観光客が多く訪れるため、飲食店の閉店ラッシュが起きる可能性は低いと思うのだが…。先の女性がさらに言う。

「京都人は『京都は観光地ではない』というプライドから、価格を観光客向けにしないことが理由として考えられます。コロナ前のインバウンドの時も『地元の人や常連客が来なくなったら困るから』と、頑なに値上げしませんでした。ある意味、地元ファーストな部分が、家賃値上げとともに裏目に出てしまったのかもしれません。コロナの給付金を受け取ったから閉業する、という飲食店もありましたね」

 2月1日、東京の「豊洲市場」に隣接する新スポット「豊洲千客万来」がオープンし、インバウンド向けに設定された高額な海鮮丼が話題になった。京都でも地元志向の店が閉店し、代わりに外国人観光客に向けた店が進出していくのだろうか。

(京野歩夢)

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた