社会

これは「植物型UMA」か…南米エクアドルで観光地化「1年に20メートル移動」する「歩く大木」があった

 カナダの北東部ニューブランズウィック州にある、かつて湖だった場所から約3億5000年前の幹に葉が付いたままの木々の化石が発見され、大きな話題になった。

 現存する世界最古の木は、デボン紀後期(約3億6000年前)のもので、今回発見されたのはそれよりやや新しいものの、石炭紀前期のものとされる。「Sanfordiacaulis densifolia」と名付けられ、論文誌「Current Biology」に、その詳細が掲載された。

 今回見つかった、ライオンの尾のような形をした葉は、イギリスの絵本で映画化もされた「The Lorax」に登場しているが、実はエンタメ作品で描かれる樹木には、モデルがある場合が多いという。そのうちのひとつが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場する、エントという名の、枝や根が手足となって動く木の化け物だ。

 これは南米エクアドルに自生する「ソクラテア・エクソリザ」がモデルとなったとされる。世界の不思議な植物に詳しい研究家が解説する。

「ソクラテア・エクソリザは別名『歩くヤシ(ウォーキング・パーム)』と呼ばれる、高さ20メートルほどのヤシ科植物。大きいものは茎の直径が20センチほどあり、タコの足を思わせる独特の根が特徴です。1980年にソクラテア・エクソリザが歩くと提唱したのは、世界でも有名な人類学者ジョン・H・ポドリーと、フォーリー・C・ベンソンの2人でした。彼らの証言によれば、この木が1日にだいたい2~3センチ、1年で最大20メートルも移動したことが確認されたというんです」

 彼らの主張では、このヤシには太陽へ向かって根を伸ばしていく特性があり、根が伸びると反対側の根が折れたり腐ったりして消滅する。つまり、それが繰り返されることにより、歩くかのごとく移動するわけなのだ。この研究結果が発表されてから、地元では「1年に最大20メートル歩く木」として、観光の目玉になっているという。

「むろん科学者の中には、この説に懐疑的な意見を唱えている人もいますが、噂が噂を呼び、今や観光客が世界からこのエクアドル奥地を訪れているそうです」(前出・研究家)

 百聞は一見にしかず。一度、この木が動く姿を見てみたい。

(ジョン・ドゥ)

カテゴリー: 社会   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
【悲願構想】巨人「築地ドーム球場建設」2034年に本拠地移転でついに「松井秀喜監督」を誕生させる
4
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由
5
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ