政治
Posted on 2024年03月02日 17:53

岸田総理「4月電撃訪朝」で「新拉致被害者」帰国の舞台裏(1)岸田総理に「閣下」の敬称

2024年03月02日 17:53

 固く閉ざされた扉が再び開くか。これまで没交渉で取りつく島もなかった北朝鮮に異変が起きている。〝北の将軍〟が日本の総理を「閣下」と呼び、鉄仮面の妹も「訪朝」に言及。20年以上、まったく進展のなかった拉致問題だが、水面下交渉の舞台裏では〝新〟拉致被害者の帰国まで画策されていた!

「すでに解決した拉致問題を両国関係の障害物としないなら、岸田文雄首相が平壌を訪れる日が来ることもありえるだろう」

 2月15日夜、北朝鮮の金正恩総書記(40)の実妹でナンバー2として知られる金与正朝鮮労働党副部長(35)が異例の談話を発表した。

 日朝首脳会談をにおわせる内容に、日本政府の関係者の間では、「協力関係にある日米韓の足並みを乱そうとしている」「総理は北朝鮮と対話する気があるのか、本音を知りたい」など思惑が交錯し、情報収集と分析に追われた。

 かねてから、岸田文雄総理(66)は拉致問題について、「私直轄のハイレベルでの協議を進める」と表明し、条件をつけずに金正恩との会談を目指してきた。

 その最中での〝すり寄り〟談話に、朝鮮半島事情に詳しいジャーナリストの五味洋治氏はこう話す。

「実は、昨年から北朝鮮と日本は政府レベルでの接触が行われてきました。春にハノイ、夏に北京、最近でもバンコクで接触したという話があり、今年3月に何か結果を出そうと進んでいたのです。金正恩の目当ては、まだ受けていない戦後補償金の道筋をつけること。それと人道支援です。長引く経済制裁の影響で国内は食糧不足が慢性化。結核患者も多く、薬の支援も求めてくると思います」

 1月の能登半島地震では、金正恩は被災者を見舞う電報を送り、岸田総理のことを「閣下」と敬称で呼び持ち上げることもあった。

 確実に今までとは違う空気が漂う半島情勢について、国際ジャーナリストの山田敏弘氏が分析する。

「金与正は『拉致問題は解決済み』と伝えてきていますが、日本と交渉する上で拉致問題が解決したというのが前提にならないことはわかっています。その上で、外務省関係者の間では、『サッカーW杯予選で何かが起きる』と言われ、すでに心構えと準備をしていると聞きました」

 サッカーW杯といえば、昨年7月に26年北中米大会の2次予選の組み合わせ抽選が実施され、日本は北朝鮮と同じB組に入った。

 3月21日に国立競技場で初戦、3月26日には平壌の金日成スタジアムで再戦が予定されている。

「21日の日本のホームゲームに北朝鮮の幹部が訪れ、金正恩に託された親書を持ってくる。それを受けて5日後のアウェーゲームで、日本側が北朝鮮に出向いて、お返しという意味で親書の反応を伝えるとみられています。ここで『接触』が実現して調整が進めば、岸田総理の訪朝が一気に高まっても不思議ではありません」(山田氏)

 スポーツの国際大会の裏で、拉致問題をめぐる水面下の駆け引きが進められるというのだ。

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