芸能

あの「鉄板ネタ」を捨ててしまった柏木由紀は「サバ読み事件」の野呂佳代を見習え

 この4月に17年間在籍したAKB48を卒業予定の柏木由紀。現在32歳の彼女は、実に人生の半分以上をアイドルとして過ごしてきたわけだ。今後はマルチに活動していく予定だそうだが、ちょっと心配になることが…。

 それは3月6日の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)でのこと。「常識が変わる朝活SP」と題し、専門家たちが「正しい朝の過ごし方」を伝授する回だった。「朝の目覚めには白湯を飲むといい」が定説になっている中、「目覚めに何を飲むか」と聞かれた柏木は、

「私は冷たい水ですね。キンキンの。ウォーターサーバーから。氷までは入れないけど、ぬるいとか常温ってのが、あまり受け付けないので」

 この「冷たいものを体に入れて目を覚ましたい」という行動に対し、専門家が警告。

「朝、冷たいものでシャキッとしたいという人はいるが、目覚ましに冷水で洗顔をするのは危険である。顔に冷水が触れることで反射的に血管を収縮させ、心拍数を一気に低下させる潜水反射が起きやすく、その結果、意識を失うこともある」

 これを聞いた柏木が、

「朝、目覚ますために熱いお風呂に入って、その後に私、水浴びてるんですけど」

 すると先の専門家からは「それもよくない」と注意を受けていた。

 私が心配しているのは、柏木の朝の危険なルーティンではなく、「朝、目覚ましに熱いお風呂に入っている」という発言だ。

 以前、柏木は「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系)で、こんなことを言っていた。

「お風呂は人に会わないなら、できれば入りたくない。というか、入ってない。最長は1週間ちょい入ってない。3日以降とかあんま変わんないんですよ」

 およそアイドルらしからぬ「干物女」ぶりを披露し、物議を醸したことがあった。

「風呂が嫌いで入ってない」という過去の発言と、今回の「目覚ましに熱いお風呂に入ってる」の食い違いをここでごちゃごちゃ言うつもりはない。あれからいろいろあって、何か心境の変化があったのかもしれないし、そもそも「風呂に入ってない」はサービストークだったかもしれないから。

 ただ、これからAKB48という後ろ盾がなくなる上で、「お風呂嫌い」は柏木の武器になったかもしれないのに。それこそ、野呂佳代の「バンジージャンプに挑戦した際、体重のサバを読んで申告したら着水して死にかけた」という話くらい、鉄板ネタになったことだろう。

 その野呂は、先日「キョコロヒー」(テレビ朝日系)に出演した際に、この「バンジーサバ読み事件」ばかりを求められることに対し、一時期は辟易していたと明かした上で、

「一生懸命頑張って(話して)たら、毎回笑うの、みんな。そうすると、完成されてきて(そのエピソードが)」

 こすり過ぎた話でも、毎回新鮮な気持ちで披露することが大切だと説いていた。この心構え、柏木にも見習ってほしかったと、残念でならない。

(堀江南)

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