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JRA騎手・吉田隼人 騎乗停止解除で封印された「女性トラブル」とは?

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〈騎手 吉田隼人の騎乗停止について〉

 これは14年11月12日、JRA(日本中央競馬会)報道室が発表したプレスリリースのタイトルである。吉田隼人(31)は攻撃的な乗りっぷりに定評があり、14年の成績が重賞1勝を含む51勝(12月17日時点)の中堅騎手。兄・吉田豊(39)も騎手として活躍中だ。いったい何があったのか。

 そして本文はこう続いた。

〈騎手 吉田隼人(美浦・フリー)は平成26年7月30日(水)午後9時頃、札幌市内において知人に対し暴力を振るったことにより、平成26年11月10日(月)、札幌簡易裁判所において罰金刑に処されました〉

 プレスリリースには、11月12日以降、裁定委員会の議定があるまでの間、騎乗停止の措置が取られたことも明記されている。

 その2週間後の11月26日、JRAはさらに、〈「騎手 吉田隼人の暴行事案」に関する処分について〉と題するリリースを出した。騎乗停止が12月11日までの1カ月間であることが書かれているほか、コトの経過が説明されていた。

〈騎手 吉田隼人とその知人は、平成26年7月30日(水)午後9時頃、札幌市内の知人宅において、些細なことで口論となり、お互いに暴力を振るうに至った。その際、吉田隼人は左眼部等を負傷(全治10日間)した〉

 その後、「知人」は吉田を刑事告訴し、吉田は前述のように罰金刑を食らったのだという。

 暴行があったという週、吉田は札幌競馬場でレースに騎乗している。だが何やら釈然としないのは、「知人」および「些細なことで口論」の中身が具体的でないからだろう。JRA広報部に問い合わせると、

「相手のプライバシーに関わることもあり、お答えできる立場にありません」

 代わりに、ベテランのトラックマンが舞台裏を説明する。

「吉田は以前から札幌に持っている自分のマンションに交際中の女性を住まわせていて、その日、マンションに帰ったら“矢口真里状態”になったと‥‥」

 つまりは、その女性が別の男と部屋にいた、いわゆる「鉢合わせ」したということのようだ。トラックマンが続ける。

「驚いた吉田が状況を問いただすも、興奮状態になった女性と相手の男が逆ギレし、部屋にあった物や洋服などを投げつけるなどして、殴りかかってきた。それに吉田も応戦することに。結局、手切れ金や慰謝料を巡って示談交渉をすることになり、吉田は先輩騎手に相談。その先輩騎手はまた別のコワモテな代理人を差し向けたものの、両者決裂で刑事告訴に発展したと‥‥」

 どちらが被害者かわからない展開だが、これが事実なら、吉田も全治10日間の負傷をしたこともあり、矢口騒動における中村昌也と同様、むしろ気の毒な立場ではないかと思えてくる。

 ただ、「コワモテな代理人」とは穏やかではないが、

「吉田騎手も相手も弁護士を代理人に立てて交渉したと聞いています。しかし示談が成立しなかったので(女性が)告訴したということです」(JRA広報部)

 だが、美浦トレセン関係者の間では、

「吉田が女性に別れ話を切り出したところ女性が逆上し、コトの収拾のため女性の元カレが登場して暴行騒動になった、と‥‥」

 などという説も流布。女性との交際トラブルという点だけは一致しているのだ。トレセン関係者は言う。

「過去、あるベテラン騎手は、女性とモメた際、バーンと300万円を払って手打ちしました。吉田はトレセンではケチで有名。重賞を勝つと、騎手は厩務員や厩舎スタッフ、親しい専門紙記者などを呼んでパーティを開いたりします。この間、GI(スプリンターズS)を勝った大野拓弥も、何十人も招待して盛大にやっていた。吉田はそういうことは一度もないし、飲みに行っても割り勘です。今回の女性トラブルも、出し惜しみせず、バーンと金で解決していれば大ゴトにならずに済んだかもしれないのに」

 吉田は12月13日、14日の復帰レースで2勝。騎乗停止の轍を踏まないためにも、豪快な騎乗スタイルに似合う気前のよさを身につけてみてはどうか。

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