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Posted on 2024年04月20日 17:56

世界の福本豊<プロ野球“足攻爆談!”>「筒香獲得と情けない巨人の面々」

2024年04月20日 17:56

 巨人が米球界でマイナー降格となった筒香嘉智外野手の獲得調査をしている。まだ32歳でDeNA時代の実績を考えると、大きな補強になる。ただ、長期的な視点で見たら、果たしてほんまに獲得の必要性はあるんやろか。ひとつポジションが埋まることで若い芽をつむことにもなる

 開幕前に新外国人のオドーアが退団して、新人の佐々木ら積極的に起用してきた若手も今ひとつアピール不足が続いている。飛躍が期待された秋広は開幕2軍スタートとなり、2年目の浅野は数試合のスタメンで結果を出せずに2軍に逆戻りとなった。阿部監督が筒香を欲しがる理由はわかる。

 ベテラン連中も、すぐにパンクしてしまう。開幕戦で3番・右翼を任せた梶谷隆幸は1週間ももたずに登録を抹消された。開幕戦の阪神戦ではファインプレーと本塁打でヒーローとなり、今年は気合いが入っているなと思っていたら、古傷の左膝の違和感を訴えたという。丸佳浩も7日のDeNA戦で1回の攻撃終わりで交代となった。右足の張りが原因という。まだ、開幕して10試合もしてない段階でちょっと情けない。

 梶谷や丸に限らず、今の選手はすぐに試合を休む。自主トレ、キャンプ、オープン戦と、何のために段階を踏んで調整してきたのかわからない。科学的なトレーニングをして、いろんな栄養サプリもとって、睡眠の質まで高めているというが、それで何ですぐにパンクするのか。開幕してすぐに故障する原因の一つは、単純にオープン戦でフル出場が少ないから。オープン戦では7回ぐらいまで出て、残り2イニングは控え選手に代わる選手が多い。開幕すると、この残り2回がしんどく感じる。

 僕も寒い日のオープン戦では、途中で代わりたいと思っていた。でも当時の上田利治監督は「お前は最後まで出なアカン」と許してくれなかった。当時は腹が立つこともあったけど、振り返れば、あのおかげで体が強くなった。野球に必要な筋肉は試合の中で鍛えられる。守備位置とベンチの往復をダッシュするだけでも自然と足腰の強化につながるんやから。

 そういう意味では、筒香もコンディションには不安がある。日本球界復帰が決まれば5年ぶり。米国では度重なる故障もあり、メジャーに定着することができなかった。それこそ、フルイニングに出場する主力選手としての野球をやっていない。いくら自分を追い込んで練習していたとしても限界がある。どこが獲得するにせよ、来日してすぐにバリバリと働くような過度な期待はしない方がいい。

 筒香の獲得は巨人だけでなく、古巣のDeNAなど複数の球団が興味を示しており、当然、複数年契約になるはず。働かなくても給料が下がらないので選手からしたら楽な契約といえる。複数年を結んでいる選手にも、1日休むたびに罰金制度を導入したら面白い。お金を取られるとなると、痛いの痒いの言う選手も少なくなると思う。

 パンクもそうやけど、よけられる死球でケガしたり、危険なダイビングキャッチやヘッドスライディングで自爆するのは、僕に言わせればプロ失格。休んだら職場を取られるという危機感を持ってほしい。試合に出続けて、シーズン最後までいいプレーを見せること。これがプロ野球選手として、一番大事なことなんやから。

福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

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