スポーツ

世界の福本豊<プロ野球“足攻爆談!”>「筒香獲得と情けない巨人の面々」

 巨人が米球界でマイナー降格となった筒香嘉智外野手の獲得調査をしている。まだ32歳でDeNA時代の実績を考えると、大きな補強になる。ただ、長期的な視点で見たら、果たしてほんまに獲得の必要性はあるんやろか。ひとつポジションが埋まることで若い芽をつむことにもなる

 開幕前に新外国人のオドーアが退団して、新人の佐々木ら積極的に起用してきた若手も今ひとつアピール不足が続いている。飛躍が期待された秋広は開幕2軍スタートとなり、2年目の浅野は数試合のスタメンで結果を出せずに2軍に逆戻りとなった。阿部監督が筒香を欲しがる理由はわかる。

 ベテラン連中も、すぐにパンクしてしまう。開幕戦で3番・右翼を任せた梶谷隆幸は1週間ももたずに登録を抹消された。開幕戦の阪神戦ではファインプレーと本塁打でヒーローとなり、今年は気合いが入っているなと思っていたら、古傷の左膝の違和感を訴えたという。丸佳浩も7日のDeNA戦で1回の攻撃終わりで交代となった。右足の張りが原因という。まだ、開幕して10試合もしてない段階でちょっと情けない。

 梶谷や丸に限らず、今の選手はすぐに試合を休む。自主トレ、キャンプ、オープン戦と、何のために段階を踏んで調整してきたのかわからない。科学的なトレーニングをして、いろんな栄養サプリもとって、睡眠の質まで高めているというが、それで何ですぐにパンクするのか。開幕してすぐに故障する原因の一つは、単純にオープン戦でフル出場が少ないから。オープン戦では7回ぐらいまで出て、残り2イニングは控え選手に代わる選手が多い。開幕すると、この残り2回がしんどく感じる。

 僕も寒い日のオープン戦では、途中で代わりたいと思っていた。でも当時の上田利治監督は「お前は最後まで出なアカン」と許してくれなかった。当時は腹が立つこともあったけど、振り返れば、あのおかげで体が強くなった。野球に必要な筋肉は試合の中で鍛えられる。守備位置とベンチの往復をダッシュするだけでも自然と足腰の強化につながるんやから。

 そういう意味では、筒香もコンディションには不安がある。日本球界復帰が決まれば5年ぶり。米国では度重なる故障もあり、メジャーに定着することができなかった。それこそ、フルイニングに出場する主力選手としての野球をやっていない。いくら自分を追い込んで練習していたとしても限界がある。どこが獲得するにせよ、来日してすぐにバリバリと働くような過度な期待はしない方がいい。

 筒香の獲得は巨人だけでなく、古巣のDeNAなど複数の球団が興味を示しており、当然、複数年契約になるはず。働かなくても給料が下がらないので選手からしたら楽な契約といえる。複数年を結んでいる選手にも、1日休むたびに罰金制度を導入したら面白い。お金を取られるとなると、痛いの痒いの言う選手も少なくなると思う。

 パンクもそうやけど、よけられる死球でケガしたり、危険なダイビングキャッチやヘッドスライディングで自爆するのは、僕に言わせればプロ失格。休んだら職場を取られるという危機感を持ってほしい。試合に出続けて、シーズン最後までいいプレーを見せること。これがプロ野球選手として、一番大事なことなんやから。

福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本ハム低迷時代を終わらせた新庄剛志監督を球団が本気で恐れる「今年で電撃退任」
2
小川直也が22年後にバラした「猪木の絶対指令」橋本真也を殴る蹴る/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
武豊ドウデュース1着固定は危ない!淀の「宝塚記念」に潜む「誰もが触れない」大きな罠
4
息子2人を殺したら実の孫娘に毒殺された戦国武将「粛清王」の末路
5
幸運を呼ぶ新幹線点検車両「ドクターイエロー」が引退!「撮影会と体験乗車」は必ず見られる最後のチャンス