スポーツ

「送りバントは得点に結びつかない」統計学でわかる巨人・阿部慎之助監督の「時代遅れ」な野球

「結論から言っちゃうと、送りバントは得点には結びつかない。むしろ、下げちゃうっていうデータが出ちゃったんですよね」

 スモールベースボールに立ち返り、「犠打」を指示するも失敗続き。得点力不足を加速させているかのように映る巨人・阿部慎之助監督の采配に、大きな「バツ」がつけられた。〈【今が進化の時代】統計学でもう答えは出てる?犠打をやれば本当に点は入りにくくなるのか【どですか報知】〉と題した、6月11日のスポーツ報知のYouTubeチャンネル〈報知プロ野球チャンネル〉でのことだ。

 統計学から犠打の有効性を検証すべく取り上げたのは、「セイバーメトリクス」。野球統計の専門家でもあるビル・ジェームズ氏が1970年代に提唱したもので、データを客観的に分析し、戦略を考える手法である。

 例えばメジャーリーグにおいては、1972年に「0.473」だった1試合の犠打数は、2022年には「0.080」に。この減少傾向に対し、日本のプロ野球では1972年「0.604」から2022年の「0.705」へと、むしろ増えている。

 ドジャースの大谷翔平が「2番・DH」で出場するなど、チーム最強打者を2番に据える傾向があるメジャーリーグでは、必然的に犠打の機会が減少。戦略のトレンドを、時代とともに変化させている。

 もっとも、スポーツ報知の水井基博デスクは、

「本当は送りバントなんて、みんなやってくれるだろうと思ってたんですよ。いちばんやりたかったのは、送りバントをやると思っていたら違うことをやる。送りバントからの応用編をやることで、相手は嫌がるんですよ」

 そう言って、阿部監督の考えを代弁し、フォローしたのだった。それでもこんな言葉が、終盤にこぼれた。

「まさか、この『どですか』が、巨人批判の動画になるとは…」

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
派兵10万人超に!万単位の前線戦死者続出で「金正恩斬首クーデター」が勃発/北朝鮮「ウクライナ大派兵」の断末魔【後編】
2
あぁ牧秀悟が…下剋上「日本シリーズ進出」DeNAに巨人ファンの恨み節が止まらない「2020年のドラフト会議」
3
強制収容所より恐ろしい「北朝鮮将校6名爆死」で前線から兵士が逃げ出した/北朝鮮「ウクライナ大派兵」の断末魔【前編】
4
49戦して21敗「戦国最弱大名」は生涯落城経験9回の「弱い方のオダ」
5
オリックス監督を退任した中嶋聡が「日本ハムの次の監督候補」に加わった「過去の恩義」