スポーツ
Posted on 2025年01月12日 05:59

J3沼津・伊東輝悦「現役最後の試合」の裏側を中山雅史監督が暴露!花道のために「コッソリやったこと」

2025年01月12日 05:59

 1996年のアトランタ五輪「マイアミの奇跡」と呼ばれるブラジル戦で決勝ゴールを決めた伊東輝悦が、昨シーズンいっぱいで現役を退いた。50歳という年齢は三浦知良の影に隠れているが、偉大な記録である。

 伊東は最後のシーズンをJ3のアスルクラロ沼津でプレーし、最終節の松本山雅FCとの試合では、後半アディショナルタイムに出場して花道を飾った。その試合の裏側を、中山雅史監督が明らかにした。

 前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演した中山監督と伊東が最後の試合を振り返ったのだが、伊東を送り出した時の心境を中山監督は、

「見せ場があってほしいなと思った。その前から故障がちではあったんで、どこまでいけるか。ただ、勝負にはこだわりたい。うまくボールをさばいてくれて、チームの動きを躍動させてくれる、という思いでピッチに送り出した。まあ、時間がちょっと短かったというのはあります」

 大ベテランの伊東に花を持たせようと、わずかな時間ながら試合に出したのだと明かした。最後に試合に出られたことに伊東は、

「嬉しかったです」

 と感謝の言葉を口にする。するとここで、中山監督がぶっちゃけた。

「今シーズン、天皇杯の予選で(伊東が)出たんですよ。でもその時、ワンタッチもしていないんですよ。ボールに触れられなくて(笑)。で、終わった時に『テルになんとか触らせろよ』ということを(選手に)言ってた」

 そのおかげで最後の試合では、伊東はボールに触ることができたのである。その時のことを、伊東は笑って振り返る。

「沼田航征がキックオフで『テルさん、ボール渡しますから』って言ってきて、俺にボールを渡す必要なんかないのに『とりあえず一回、蹴らせておこう』って」

 アディショナルタイムに出場という非常に短い時間だったにもかかわらず、ボールに触って花道を飾ることができたのは、中山監督の気遣いゆえだったのである。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク