スポーツ
Posted on 2025年03月03日 17:58

「制球難が改善されない」マリナーズ監督に酷評された藤浪晋太郎の「ジキルとハイド投法」

2025年03月03日 17:58

 早く引導を渡してやった方がいいではないか――。

 シアトル・マリナーズの藤浪晋太郎に対する扱いに、日本球界からはこんな声が上がっている。

 マリナーズは日本時間3月3日、春季キャンップ期間初のロースターを発表した。5選手がマイナーキャンプ行きを宣告され、1人がリリースされたが、藤浪はなんとか非情宣告を免れた。だがスポーツ紙遊軍記者は、顔を曇らせてこう話すのだ。

「このまま藤浪に期待を抱かせるのは、逆に酷ではないかというわけです。オープン戦初戦となった2月24日のダイヤモンドバックス戦は、1回2奪三振で無失点と好投しましたが、1死球。2登板目となった2月27日のジャイアンツ戦では死球から崩れ、四球を連発して自滅しています。ここまで2試合で1回2/3を投げて、防御率は21.60。投げてみなければ分からない『ジキルとハイド投法』は健在でした。もうメジャー挑戦を諦めさせた方が、本人のためではないかと…」

 藤浪の夢を否定するつもりはないが、31歳になるだけに、残された野球人生はそう長くない。メジャーでのプレーにこだわるあまり、気付けば完全に身動きが取れなくなってしまう可能性がある。

 メジャーリーグを取材するスポーツライターが言う。

「メジャー各球団が日本人選手の獲得基準を見直す原因になりかねません。今後さらなる成長を期待できる若い選手か、完全に完成された選手の獲得にウエートが置かれるでしょう。今のままでは藤浪や青柳晃洋のような、ある程度の実績はあるが、年齢がそこそこの選手を獲得する球団は減るのでは」

 マリナーズがキャンプに招待している選手は、残り29人だという。今後、さらにふるいにかけられ、開幕ロースター入りできるのはわずか数人だ。

 ダン・ウィルソン監督は、

「ボールがどこにいくのかわからない。制球の問題というより、ストライクが入らない。(制球難は)NPBに所属していた2017年シーズンから始まり、アメリカに渡ってからも改善されなかった。2023年シーズンの初球ストライク率は、わずか52%だった」

 そう言って藤浪を酷評しつつ、

「90マイル後半の速球と空振りを奪える変化球に可能性を感じて、獲得した。握りやフォームの微調整を行うことで、リリーフの一角として起用できることを期待している」

 監督はわずかな期待を捨てていないようだが、いつまでも藤浪に期待を持たせることはできない。

(阿部勝彦)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク