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3A自由契約の藤浪晋太郎獲り「自粛ムード」を生んだ日本ハムの「チーム内ウハウハ事情」

 マリナーズ傘下3Aタコマから自由契約となった藤浪晋太郎の、日本ハム入りが消滅気配だ。かつて新庄剛志監督は「ウチにきたら化ける」と話していたことから、日本球界復帰の際には移籍先として本命視されていたが、球団内では「自粛ムード」が流れている。北海道のスポーツメディア関係者は次のように話すのだ。

「日本ハムは今、パ・リーグ首位を走っています。大きな要因のひとつが、投手陣の充実ぶり。先発陣だけを見ても、6月19日の巨人戦であわやノーヒットノーランを達成しそうになった北山亘基のほか、伊藤大海、達孝太、加藤貴之、山崎福也に金村尚真もいる。パ・リーグでは群を抜く戦力であり、交流戦の戦い方は12球団トップかもしれません。中継ぎ、抑えも田中正義や斎藤友貴哉をはじめ、あり余るほどいる。そのスタッフに藤浪が割って入るのは難しいでしょう。無理に藤浪を獲得するほどの台所事情ではないので」

 31歳の藤浪は日本球界でそれなりの実績があり、これから優勝争いが激化すれば、アメリカでの苦労もあり、その経験が生きてくる可能性はあろうが…。パ・リーグ球団関係者が、チーム内の状況を説明する。

「今、日本ハムは柳川大晟、台湾出身の古林睿煬ら若手投手がドンドン成長している。彼らは確かに経験不足かもしれないが、なにしろ日本ハム投手陣には40歳の宮西尚生がいるからね。投手陣は彼を中心にまとまっている。今さら精神的な支柱となる選手は必要ないでしょう」

 さらに前出の北海道スポーツメディア関係者は別の視点からも、藤浪不要論を唱えるのだ。

「確かに甲子園のヒーローだった藤浪には根強い人気があり、入団すれば集客を見込めるかもしれません。今やオールスターのファン投票でも分かるように、日本ハムはパ・リーグ随一の人気球団。客寄せパンダは必要ありません」

 藤浪よ、どこへ行く。

(阿部勝彦)

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