社会
Posted on 2025年04月20日 17:58

120年周期で開花「ハチク」一斉枯死で騒然「大地震災害の前兆」凶事の歴史がコワすぎる

2025年04月20日 17:58

 約120周年周期で開花し、その後、一斉に枯死するというハチク(淡竹)。高さ20メートル、直径15センチメートルにもなる大型種で、柔らかく割りやすいことから、日本では古くから茶せんや提灯、簾などに利用されてきた。

 そのハチクが全国各地で一斉に枯れ始めていることが確認され、「凶事の前兆ではないか」という声が広がっている。

 ハチクの前回の開花は10年から20年の幅はあるものの、1908年の報告があり、次の開花のピークは2028年頃とされていた。しかしその前触れといえる現象が、すでに10年以上前から各地で確認されているのだ。

 ハチクの開花が不吉な兆候と捉えられてきたのは、開花が非常に稀で、一斉に枯れ始めるため。人々を不安な気持ちにさせてきたことも、原因のひとつである。しかしただの伝承と言い切れないのは、過去の地震災害の歴史を紐解くとよくわかる。

 1894年(明治27年)には大規模な開花が全国的に記録されているが、その年の10月28日に日本史上最大級の内陸直下型地震「濃尾地震」が発生し、7273人の死者を出している。また1929年から1931年(昭和4年から6年)には、全国的にハチクとマダケが大量開花。そして1930年(昭和5年)11月26日に「北伊豆地震」が発生している。最大でマグニチュード5程度の余震が数年間も続き、各地で発光や地鳴りといった、異常な「宏観異常現象」があったとの記録が残されている。

 ハチクと地震災害の不思議な関連性は、近年でも確認されている。2004年(平成6年)には、西日本の一部の竹林で開花が確認されたが、同じ年の10月23日にマグニチュード6.8の「新潟県中越地震」が発生。上越新幹線「とき325号」の脱線が大きなニュースになった。新幹線の営業運転中の脱線事故は開業以来、初めての出来事だった。

 現代の地震学では、竹の開花との直接的な因果関係は認められていないが、南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないといわれるだけに、ただの伝承と聞き流すわけにもいかないのである。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク