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記事全文を読む→【日本シリーズ】藤川球児が小久保裕紀の「ダマシの術中」にハマッて完敗した「監督力」の差
ソフトバンクと阪神が激突した日本シリーズ第4戦。緊迫した6回二死二塁、2点リードの場面で小久保裕紀監督が放った「一手」が、勝負を決定づけた。
ネクストバッターズサークルには正木智也。力強いフルスイングを見せつけ、阪神ベンチに「右の強打者」のイメージを植えつける。藤川球児監督はその様子を見て、すぐにブルペンへ連絡。だが、実際に打席へ送られたのは左の代打・近藤健介だった。読みの裏を突かれた阪神側は一瞬、対応に遅れ、球場にざわめきが広がった。
迷いなく振り抜いた近藤は、低めのボールを巧みに右前へ運び、貴重な追加点をもぎ取る。一塁が空いていたにもかかわらず、阪神は敬遠に踏み切れなかった。球場の空気が一気に変わる、鮮烈な代打劇となった。
解説者席では、阪神OBの赤星憲広氏が冷静に分析。
「ヘッドコーチ不在で藤川監督が全権を担う今の阪神は、早い試合展開に対応が追いつかない」
一方、ソフトバンクは近藤を裏でアップさせ、大津亮介にはヘルメット姿で「続投」の空気を演出。さらに正木をネクストで強くアピール。「見せ札」として機能させた。
小久保監督は試合後に、淡々とこう語っている。
「打った近藤がすごい。二塁へ進んだ時点で、もう1点取りにいくと決めていた」
ソフトバンクは、大津を6回で下げたことでヘルナンデスを挟む形になったが、8回にセットアッパーの松本裕樹を投げさせる、理想的なリレーに成功。中盤で「右を見せて左を出す」という意表の突き方には、短期決戦ならではの妙味があった。
選手起用、駆け引き、間の使い方。6回の攻防には、小久保監督の短期決戦術が色濃く凝縮されていたのである。
(ケン高田)
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