スポーツ
Posted on 2025年10月30日 13:00

【日本シリーズ】藤川球児が小久保裕紀の「ダマシの術中」にハマッて完敗した「監督力」の差

2025年10月30日 13:00

 ソフトバンクと阪神が激突した日本シリーズ第4戦。緊迫した6回二死二塁、2点リードの場面で小久保裕紀監督が放った「一手」が、勝負を決定づけた。
 ネクストバッターズサークルには正木智也。力強いフルスイングを見せつけ、阪神ベンチに「右の強打者」のイメージを植えつける。藤川球児監督はその様子を見て、すぐにブルペンへ連絡。だが、実際に打席へ送られたのは左の代打・近藤健介だった。読みの裏を突かれた阪神側は一瞬、対応に遅れ、球場にざわめきが広がった。

 迷いなく振り抜いた近藤は、低めのボールを巧みに右前へ運び、貴重な追加点をもぎ取る。一塁が空いていたにもかかわらず、阪神は敬遠に踏み切れなかった。球場の空気が一気に変わる、鮮烈な代打劇となった。

 解説者席では、阪神OBの赤星憲広氏が冷静に分析。
「ヘッドコーチ不在で藤川監督が全権を担う今の阪神は、早い試合展開に対応が追いつかない」
 一方、ソフトバンクは近藤を裏でアップさせ、大津亮介にはヘルメット姿で「続投」の空気を演出。さらに正木をネクストで強くアピール。「見せ札」として機能させた。
 小久保監督は試合後に、淡々とこう語っている。
「打った近藤がすごい。二塁へ進んだ時点で、もう1点取りにいくと決めていた」
 
 ソフトバンクは、大津を6回で下げたことでヘルナンデスを挟む形になったが、8回にセットアッパーの松本裕樹を投げさせる、理想的なリレーに成功。中盤で「右を見せて左を出す」という意表の突き方には、短期決戦ならではの妙味があった。

 選手起用、駆け引き、間の使い方。6回の攻防には、小久保監督の短期決戦術が色濃く凝縮されていたのである。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク