スポーツ
Posted on 2025年06月09日 17:59

中日・井上一樹監督が「波動」を持ち出した矢野燿大譲りの「スピリチュアル思考法」

2025年06月09日 17:59

 まるで「波動方程式」が発動されたかのような3連勝だった。ソフトバンクに敵地で3連敗を喫してスタートした、中日の交流戦。その雪辱を晴らすかのように、本拠地バンテリンドームでロッテを3連破し、見事な巻き返しを見せた。

 試合後、井上一樹監督は「ホームゲームの『波動』というものをやっぱり作っていった同一カード3連勝だった」と語り、地の利を生かしたチームの雰囲気作りが勝利に結びついたと強調した。

 この「波動」という言葉に、スピリチュアルな響きを感じ取った向きは多かろう。そこで思い浮かぶのは、阪神で2020年から2022年まで指揮を執った矢野燿大元監督である。井上監督は2020年に1軍打撃コーチとして、2021年と2022年にはヘッドコーチとして、矢野体制を支えた。かつて中日でともにプレーした矢野元監督からの要請によるものだった。

 矢野元監督は「独自の精神性」をチーム運営に取り入れていた。2022年4月、巨人戦の試合後には「文字職人にメッセージをもらった」と発言し、友人の文字職人・杉浦誠司氏が即興で詩を書いた「波」の色紙を披露。選手に「波に乗ること」の重要性を伝えた。オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーの著書を読んで傾倒し、その教えに大いに啓発された。春季キャンプでは「予祝」、つまり「まだ起きていない未来の成功を先に祝う」という思考法をチームに導入し、実際に監督の胴上げを行っている(その結果、優勝を逃したが)。

 その矢野元監督のもとで3年間、現場に立った井上監督は、精神面を重視する采配哲学に直接、触れている。2022年のシーズン終了とともに、矢野元監督の退任に合わせて阪神を去り、翌2023年は解説者に。2024年に中日の2軍監督として現場復帰し、2025年から1軍監督に就任した。

 井上監督が語った「ホームゲームの波動」は、スピリチュアルの文脈では「全ての存在が発するエネルギーの振動」。実際の試合展開やスタジアムの空気の流れを指す、比喩的な意味合いで用いられたのだろうが…。

 中日はセ・リーグ5位に沈むが、井上監督が言う「波動」がこの先の戦いに、どこまでプラスの流れをもたらすのか。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年09月13日 11:15

    近年のネット環境の充実によって、高い売り上げを誇る公営ギャンブル。メディアを下支えする団体としても大きな役割を担っているが、最近は風向きが変わり始めている。ギャンブルライターが現状を語る。「日本の公営ギャンブルは競馬(中央・地方)、競輪、ボ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年09月14日 13:30

    8カ月ぶりに帰ってきたバス旅で最も存在感を放ったのは、看板を背負う太川陽介ではなかった。「路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】」(テレビ東京系)が、9月12日午後6時30分から放送された。鬼チームは太川陽介、草薙航基、村...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク