現在の第二次森保ジャパンのコーチには名波浩、斉藤俊秀、前田遼一、長谷部誠、下田崇と、名前が知られたかつての名選手が名を連ねている。なぜこのような布陣になったのか。前田コーチが橋本英郎氏のYouTubeチャンネルで激白した。まずは就任までの経緯だ。
「最初は藤田俊哉さん、その時のトップチームの強化をやっていた方から電話がかかってきて、『森保監督が興味持ってるぞ』ってところから始まりました。俊哉さんはいつも冗談を言う方なんで、『いやいや…』みたいな感じ」
税所はオファーを信じていなかったというのだ。ジュビロ磐田のU-18で監督だった時に森保監督から直接電話をもらい、やっと実感を得た。しかしこの時点で、森保監督との接点はほとんどなかったそうで、
「ジュビロの指導者の時にストライカーキャンプで、JFA夢フィールドを使わせてもらったことがあって、その時に森保監督が来てくださって挨拶させてもらったんですけど、それくらいしか面識はないですね。最初に入れてもらった時は、よく(オファーを)受けたなと思いましたね。それぐらい、何もできないし」
ではなぜ、就任要請があったのか。
「僕のプレーは見てくださっていて、チームプレーをしながら得点を取るというのは日本のフォワード像に合っているから、そういうのを伝えてほしいって言われた。その時にはっきり、僕は今の代表に入っても力になれませんということは伝えたんですけど、それでもいいって言ってくださった」
前田コーチの現役時代のプレースタイルを今の選手に伝えてほしい、と森保監督は考えているのだ。
森保ジャパンは日本代表史上最強と言われるが、前田コーチの手腕が発揮されているのは間違いない。
(鈴木誠)