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記事全文を読む→佐藤摩弥(オートレース)整備力も大事だが「決め事をしない」のが佐藤流!/華麗なる「プロフェッショナル女子」の流儀
性別の垣根を超え、今やオートレース界を代表するレーサーとなった佐藤摩弥(33)。デビューした11年には44年ぶりに誕生した女子レーサーとして注目の的になったが、抜群のスタート力を武器に幾多の歴史を塗り替えてきた。
23年7月、女子レーサーとして初めてGⅠ(第47回キューポラ杯/川口オート)を制覇した。
「やっぱりタイトルという意味では『獲らなきゃ』っていうプレッシャーが大きかったので、うれしさよりもホッとしたという気持ちが9割ぐらいでした。あまり明確な目標を持つタイプではないんですけど、GⅠよりも上のSGで7回(7月31日現在は13回)優勝戦に残っていて、準優勝もしているのにGⅠのタイトルを持っていない。心のどこかで『まず、ここを獲っておかないと』っていう気持ちはありましたね。ファンの方からも『そのうちSGも獲れる』って言われてたんですけど『いや、その前にGⅠでしょ』って(笑)。実際、それまでもGⅠで優勝できるチャンスは何度かありましたし、自分でも『そろそろいけるかな』と思っていましたから、しっかりと形にできたことはよかったです」
佐藤選手の記録には、必ずと言っていいほど“女子初”の冠がつきまとう。
「44年ぶりなので、何をやっても初になるのはしょうがないです。ただ、だからこそ新聞で大きく取り上げてもらえたり、話題にしていただけると思うので、悪いことではないですね」
プロのオートレーサーになろうと決めたのは、中学生の時だった。
「バイクとの出会いは5歳ぐらいの時に始めたモトクロスです。父が若い頃にやっていて、2つ上の兄が『バイクに乗ってみたい』と言い出して、家族で始めました。そのままレースに出るようになって10年以上続けていましたね。中学生になって進路を考え始めた頃、川口にオートレース場があることを知って見に行きました。その時に父が『モトクロスとは違って、この人たちは賞金をもらって走ってるんだよ。どんなに成績が悪くても、最低限は(お金が)もらえるらしい』って教えてくれたんです。『えっ、バイクに乗ってお金を稼げるの? 最高じゃん!』って(笑)」
しかし当時は、女子選手の募集はなかった。
「でも、他の公営競技は女性もいたので、そのうちオートレースでも募集があるだろうと思っていました。実際、そのとおりになったんですけど、最初の募集の時は年齢的に受けられなかったので『次は絶対に受けよう』と。高校入試の面接で『将来の夢はオートレーサーです』と言ったことを今でも覚えています。そして高校在学中に合格したので、高校を中退して養成所に入りました。両親はすごく応援してくれましたよ。募集の情報を調べてくれたのは父ですし、母も『あなたがやりたいなら頑張りなさい』って。環境に恵まれていたと思います」
オートレースは、自分が乗る競走車の整備やセッティングなど、すべて選手自身が行う。つまり、運転技術以外に「整備力」も求められることになる。
「モトクロス時代は父やチームの人が全部やってくれていたので、タイヤ交換もしたことがありませんでした。でも、もともと細かい作業は苦手じゃないので、整備すること自体は大丈夫でしたけど『楽しい』という感覚ではなかったです。だから、オートレースのエンジン以外は今でもまったくわかりません(笑)。ただ、自分の整備がうまくいって、レースの結果がよかった時は『やってよかったな』って。でも、逆に悪くなっちゃうこともありますし、自分の経験や整備ノートを見て『あの時はこうしたな』って振り返ったりするんですけど、当たらないことも多くて。1日中、整備をしている日もありますよ」
その日の気温や湿度、路面の状態など、あらゆるコンディションを考慮してセッティングしていく。しかも、それで正しいかどうかを確認する練習の時間はあまりない。
「練習できるのは、基本的に第1Rが始まる前と、最終レース後。それ以外は走れないんですよ。エンジンをかけることはできるので音で判断しています。少ない時間で試して、現在のコンディションに合わせる“勝つための整備力”は、すごく大事ですね」
その他「決め事をしない」ことも、選手として大切にしているという。
「ルーティンとかを決めている選手も多いんですけど、私は決め事をすると忘れた時に不安になっちゃいそうで。だから基本、雑です(笑)。整備もきっちりやる人はとことんやる。でも私は『まあ、いいか』って感じで。その雑さがちょうどよかったんだと思います。本当は満足いくまで整備して、それで勝つことが一番だと思うんですけど、私がそれをやっちゃうと、たぶん嫌いになっちゃうと思います。だから、いつも楽しみながらやっているって感じですね」
臨機応変に対応できることと楽しむこと。それが佐藤選手の強みなのだ。
「いちばんテンションが上がるのは、やっぱり賞金をたくさん稼げた時(笑)。『1着になることがモチベーションで、賞金は後からついてくる』という選手もいますけど、1着にならないとたくさん賞金をもらえないですし、私的には結局、イコールなんです」
佐藤摩弥(さとう・まや)92年、埼玉県出身。11年にデビュー後わずか2戦目で初勝利。44年ぶりに誕生した女子オートレーサーとして注目を集める。13年に女子初の優勝を成し遂げて以降「川口記念」「若獅子杯」など次々と重賞を制覇。23年には女子として史上初のGⅠ制覇の偉業を達成した。通算優勝回数16回。川口所属。31期。現行ランクS-9。
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