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記事全文を読む→神社の境内にある撮り鉄スポット「珍踏切」で外国人観光客死亡…急増する「インバウンド踏切事故」の危険
全国各地で当たり前のように見かける踏切。路線の統廃合や高架化などにより、その数は60年で半減しているが、国土交通省によると2023年の時点でまだ3万2371箇所もある。大半の踏切は道路上に設置されているが、なかには設置場所が「寺社の境内」というケースも。
その珍しさから、撮り鉄だけでなく観光客も訪れる撮影スポットになっているが、当然こうした場所では細心の注意を払う必要がある。撮影中、事故に巻き込まれる可能性があるからだ。
13日には有田焼で有名な佐賀県有田町にある陶山神社境内の踏切で台湾の観光客の女性が通過中の列車と接触し、亡くなる事故が発生。この神社は地元の人気観光スポットで踏切も名物になっているが、実は警報器のみで遮断機はない。そのため、踏切内に侵入しての撮影中に事故に遭ったと見られている。
記者はこれまでに二度、この神社を訪れたことがあるが、警報器は他の踏切同様に大音量。両耳にイヤホンやヘッドホンを付けて音楽が聴いていれば別だが、ランプも点滅しているので通常であれば気づくだろう。
ただし、撮影中だとそっちに気を取られてしまう可能性は否定できない。また、遮断機付きの踏切の場合、どちらから列車が接近しているか矢印で知らせてくれるが、この踏切はその接近表示機能がなかった。
同じタイプの踏切は、現在も地方のローカル線などを中心に数多く見かける。設置場所に関係なく、遮断機のある踏切に比べると事故のリスクは高い。しかも列車に警笛を鳴らされても驚きと恐怖で身体が固まってしまい、素早く安全な場所に退避できるとも限らない。
実際に外国人の踏切事故は増えており、今年1月には神戸市内と北海道小樽市内の踏切で死亡事故が立て続けに発生。さらにアジア圏でも人気のアニメ「スラムダンク」の聖地で知られる江ノ島電鉄の鎌倉高校前(神奈川県鎌倉市)近くの踏切では、踏切内で撮影する外国人観光客が後を絶たず、警備員が配置されている。
外国人の場合、日本の踏切のルールを熟知しておらず、外国語での注意書きがある看板も少ない。これだけ多くの海外観光客が訪れている以上、踏切マナーの啓蒙や注意告知は急務かもしれない。
(高島昌俊)
※写真は、陶山神社の踏切を通過中の特急列車
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