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記事全文を読む→まさかの連敗!藤井聡太を襲う「超過密スケジュール」
徳島・渭水苑の静寂を破ったのは、藤井聡太王位の「投了します」という一言だった。第66期王位戦七番勝負第5局。91手で挑戦者・永瀬拓矢九段に敗れ、藤井にとってシリーズでの連敗は初の出来事となった。6連覇に王手をかけながらも、永瀬の執念が王者を押し切り、戦況は一気に混迷を深めている。
この日の藤井は慎重に右玉を選択したが、永瀬は歩を絡めた積極的な仕掛けで主導権を握った。ABEMA中継の解説を務めた飯島栄治八段は「駒を引かないという執念が一局を通して表れていた」と評し、終盤での歩の妙技について「攻めと受けを同時に成立させた見事な一手」と絶賛。永瀬の代名詞である「負けない将棋」が、勝ち切る将棋へと進化を遂げたことを示した。
一方で、藤井の連敗を「過密日程」の影響と見る声もある。第5局のわずか3日前、藤井はABEMAトーナメント決勝に出演。23日午後5時から翌午前2時まで約9時間の生放送に参加し、その直後に二日制の大一番を迎えた。睡眠と調整を重視する藤井にとって、このスケジュールは大きな負担だった可能性がある。ファンの間では「タイトル戦前には準備期間を確保してほしい」といった声も広がった。
さらに試練は続く。9月4日にはシンガポールで王座戦第1局、移動と時差調整を終えた直後に、9~10日には静岡で王位戦第6局が控えている。わずか12日間で二つのタイトル戦、しかも海外遠征を含むスケジュールは異例だ。
もちろん、敗因を日程のせいにすることはできないが、藤井が最高のパフォーマンスを発揮できる環境整備づくりは、将棋界の未来を考える上でも重要だろう。
(ケン高田)
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