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記事全文を読む→藤井聡太七冠が放った「異論」報道余波!女流棋士「白玲5期でプロ棋士」新制度に再び巻き起こった賛否
日本将棋連盟が発表した新規定が、ここへ来て将棋ファンの間に再び波紋を広げた。この制度は、女流棋士が女流最高位タイトル「白玲」を通算5期獲得し「クイーン白玲」の称号を得れば、プロ棋士(四段)の資格を付与するものだ。
従来、将棋のプロは男性棋士と女性限定の女流棋士に分かれていたが、この変更により女性の活躍の場が拡大される可能性がある。連盟は5月の理事会で議案を通し、6月6日の棋士総会で賛成多数により承認した。清水市代女流七段が新会長に就任したこの総会で、羽生善治前会長が主導した提案が正式に可決となったのである。
しかし、この女流棋士制度に対し、将棋界のトップである藤井聡太七冠が異論を唱えたというのである。8月7日の「デイリー新潮」によれば、藤井七冠はその総会で、羽生前会長の面前で「棋力の担保は取れているのでしょうか」などと発言したという。つまり、女流棋士のトップ層が自動的に棋士になれる仕組みが、プロとしての実力を十分に保証していないのではないかという疑問だ。
将棋界では「棋士編入試験」があり、アマチュアや女流棋士がプロ棋士と対戦して合格すればプロ編入は可能だ。そのため、女流のタイトル保持者に特例を設けることについては、将棋ファンの間でも「棋力の基準が曖昧になる」との懸念が浮上しているのは確かだ。
藤井七冠の発言報道は、SNSでも活発な議論を呼び起こしている。ある将棋ファンは、女流棋士のレーティング(棋力の数値化)が約1400程度で、現役棋士170人中150位前後だと指摘。「下位には20人ほどいるので、そのあたりと入れ替え戦のような制度があってもいいのでは」と提案。一方で、制度自体を歓迎する意見や、将棋界の根本的な問題を挙げる声もある。
この新制度が打ち出された背景には、多様化への対応と活性化を図る狙いがある。ただ、プロ棋士を夢見て幼少期から血のにじむような努力を続け、奨励会という正規ルートで道を断たれ涙を呑んだ棋士は数知れない。藤井七冠の異論は、そのような棋士の「救済」と並行して、プロとしての質を維持し競技性を守ることの重要性を強く訴えているといえる。
現在、国内の将棋人口は約460万人で減少傾向にあるとされ(2023年「レジャー白書」)、少子化がさらに進行すれば、将棋は「ガラスケースに飾られるだけの過去の遺物」になりかねない。それでも伝統を次世代に受け渡すために、あらゆる手立てを尽くすべき時期にきているのかもしれない。伝統と革新の狭間で揺れる将棋界の未来に、注目が集まる。
(ケン高田)
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